自分の人生が幸せによりよくなるためには、自分で考え行動を積み重ねる‥
当たり前のことですね。
しかし毒親は違うんです。毒親は、自分で自分の人生を背負いません。
それではどうするのか?というと、依存できそうな人にロックオンして、その人におぶさり何とかしてもらおうとします。
毒親の人生を背負わされる不幸なターゲットになるのは、主に我が子。主に毒親の子供として生まれてしまった子は手っ取り早く、毒親の餌食になります
親として子の生殺与奪を握れてるんですから、毒親にとって自分の子供なんて思うがままにあつかえる道具のようなもの。
毒親は目の前の子供におぶさり、しがみつき、子供に幸せにしてもらおうとします
子供には自分の不幸をわめいて子供に同情させ、「だからあんたが私を幸せにしなさい!」と押し付けます。
子供が少しでも拒絶すると「ひどい!おれはアタシはこんなに辛いのに」と子の罪悪感を刺激して、それを拒絶できないように仕向けます‥
なんというろくでなしの人でなし、なんでしょうね?
こんなのがサラッと親になり子を持ってしまう、というこの世の悲劇ですよ‥
子供は親を背負ってしまう
自分の人生を幸せにすることを放棄し、それを子供に背負わせ押し付けて「俺たちを幸せにしろ!」だなんて‥本当にどうしようもないですよね
でも毒家庭の子供は、親がそんなでも、おかしいとはなかなか思えません。
生まれた時から変な毒親がそばにいて、ずっと共に暮らしていると、変が普通になり、変な人も変だと思えなくなっています。
その上長年、毒親の不幸話を聞かされてきた子供は‥
わたしのお父さん、お母さんはこんなに不幸なんだ‥
それなら子供である私が、親を幸せにしなければならないんだ
こんなふうに思い込んでしまい、かわいそうな毒親を、自ら背負ってしまいがちです
子供って悲しいくらいに親に対して健気なんですよね。
どんな親にでも無償の愛を与える。親がいつでも笑ってほしいし、幸せになってほしいんですよ。
親が笑っていることが、子にとってなによりの幸せなんです。
そして、人間が自分一人の人生を運営することは、相当に大変なことです。
なのに毒親育ちは小さなころから、「毒親の人生を幸せにするように」と毒親の人生を押し付けられ、背負わされる。
しかし‥子供が、自分以外の大人の人生を背負うことなんて不可能に決まってます。たとえ自分の親であっても、です。
そのため必然的に、毒親家庭の子供は、親の人生を背負うことを優先し、結果、自分の人生を置き去りにせざるを得ない。
毒親の人生を背負わされた子は、毒親を幸せにするために必死に動き続け、いつまでも自分の人生を生きることができないんです
毒親のおかしさに気づいたころには‥
毒親家庭に生まれた子供はこんなふうに、
いつまでも自分の人生を生きられず、本来なら自分の人生を運営するための貴重な時間やエネルギーを、毒親にどんどん食いつぶされてしまうんです
子供が運よく親のおかしさに気づいた頃には、すでに毒親は体と心の隅々に巣喰い、それらを自分の体や人生から引き離す事は容易ではありません。
しかも毒親のおかしさに気づき、毒親や毒家庭から離れようとする子供のことを、毒親は過敏に察知し、必死で引き止めます。
なに逃げようとしているんだ!
お前はいつまでも親のそばにいて、親の人生を背負うんだ!
親を幸せにしなさい!
こんなふうに具体的に言葉をだすわけじゃないんですよ?
毒親ってもっといやらしい方法を使います
例えば、自分の不幸やグチを子にずーっとネチネチと言い聞かせ、子が親から離れることに罪悪感を感じるよう仕向けるんです。
お母さんはいつも苦労してるの。不幸なの。
だからあなたはお母さんを幸せにしてね、ずっと一緒にいてね
こんなふうに子供に昔からずっと言い聞かせ、子供が自分から離れることを阻止し、子にずっとしがみつき続けようとするんです。
毒親の元に生まれてしまった子は、このような親子という力関係を悪用し、長年ねっとりした呪いをかけてくる毒親から離れるには、相当に大きな覚悟が必要になります。
毒親から心身共に離れることは、人生をかけた大仕事、といっても過言ではない。
(実際私は毒親からの疎遠を経ていますが、誇張でなくそれほどのものだったという実感があります‥)
今さら親を切るのは大変だからと毒親家庭にとどまっていると、いつまでたっても親に人生を乗っ取られたままなんです‥
毒親育ちとは、何というハードモードライフなのでしょうか‥
毒親育ちが自分の人生を生きるという、人として当然の生き方をするには、本当に様々な障壁があり、そこをクリアにするのには莫大な時間やエネルギーを使うことを要求されるんです。本当に困難ばかりなんです。
冒頭でも言ったように、本来自分の人生というのは当然、自分で引き受け、よりよくなるように自分で考え動いていかなければならないものなのに、毒親はあろうことか、自分の言いなりになる小さな子供にしがみつき、俺をアタシを幸せにしろ!と親の権力を使って命じる。
まるで子供の小さなせなかにおぶさってああしろこうしろとわめく妖怪のようなんです‥本当おかしいんですよ。
子供は親のことが哀しいくらいに大好き
でもそんな親でもどんな親でも、基本、子供は親が大好きなんです。
自分の親がおかしいということにはなかなか気づけない。
いえ、うすうすおかしさに気づいても気づかないふりをして、思考停止状態で、必死に親のために生き続けることも少なくない。
大好きな親を幸せにしたい、笑顔になってほしい、という子の真心から、子供は自らおかしな親を背負ってしまう。
その間、子供の自分の人生なんか当然置いてきぼりです。
それだけではなく、自分の人生運営に使うべき大切なエネルギーをごっそり毒親に吸われて枯渇してしまいます。
子を慈しみ育てる立場である親が、子に覆い被さり、子に自分の人生をよくしてもらおうとする。
そして子のエネルギーや時間などの大切な資源をごっそりと消費し尽くす…
毒親とはまるで、寄生主である人(わが子)を死に至らしめるがん細胞のような存在ですね‥
毒親家庭とはこういった歪んだ仕組みがまかりとおっているのですが、家庭という密室ではこんな歪んだ仕組みで長年運営されていること、そして子が大きな犠牲になっていることというのは、外には滅多に気づかれにくい‥
毒親家庭に生まれてしまった時点で、例えどんな道を選んだとしても大きな困難が伴うことが確定になっている、といっても決して過言ではないと思いますね‥
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