侵入的な「距離なし・毒親的人間」にロックオンされ、利用されやすい毒親育ち

毒親育ち

こちらの記事でお話ししたように、毒親は子を慈しみ育てるどころか、その逆。子におぶさり、子からエキスを吸い、平気でボロボロにします。

毒親は子を慈しんで育てるなんて二の次。我欲を満たしたり自分の心に開いている空洞を埋めることが最優先なんです。そのためには目の前のわが子を道具のように平気で利用する‥恐ろしいですね。

しかし。ここで、子供が幸運にも自分の親のおかしさに気づくことができて、そして親と離れる決意をし、行動を起こしたとします。

そうすると…毒親はこちらの記事で語ったように、自分の元から子が離れることを全力で阻止しようとします。

その手段としてつかう姑息で嫌な技を具体的にご紹介すると‥

  • 子の罪悪感を刺激して動けなくするなどの精神攻撃
  • 泣いたりわめいたり、子が「お願いだからこっちにこないでほしい」と強く言っても全く聞かず、しつこく子へのストーカー行為をする物理攻撃

などが挙げられるでしょうか。これらはすべて、わが毒親がかつて実際に私にしてきたことです。

こうして、様々な手を使って、子を手元に引き留めようと必死の工作を行ってくるんです

それでも、それでもです。

子は死に物狂いで毒親から離れる苦闘を続け、ついに毒親から離れることができたとします。まさに血のにじむような苦闘の末、です。心身はもう、毒親との戦いで疲れ果てぼろぼろですよ‥

しかし。これでめでたしめでたし‥とは決してならないんですよ‥ここからまた違った敵が現れるんです。

それは、毒親という侵入的な人間に嫌でも慣らされてしまい、それを受け入れるしかなかった”毒親家庭で嫌でもしみついてしまった、毒親育ちに深く染み込む搾取されマインド”です

この記事ではこのことにについてお話ししたいと思います。

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毒親的=侵入的な人に慣れてしまっている毒親育ち

長年毒親から境界線を暴かれ侵入され、大切なパーソナル部分をぐちゃぐちゃに踏み荒らされてきた毒親育ちは、「侵入的な人」にだめな意味で慣れてしまっているんですよね

うっかり気を抜いていると、外の世界、社会で出会った侵入的な人間を無意識で受け止めてしまったり、やすやすと食い物にされてしまうんですよ‥

たとえ必死に毒親から遠く離れたとしても、毒親家庭で悪い意味で侵入されることに慣れてしまった、その悲しき毒親家庭で内部に培わされてきた癖や習慣が社会でも発揮されてしまうんですね‥

普通家庭育ちの人たちは「やばい人をかぎわけて、よけるスキル」が高い

一方で、普通家庭に生まれ育った人が、もしも社会でもし侵入的・毒親的な人に出会ったとき。

彼ら彼女らは、「この人ヤベェ」気づいたらサッと距離を取ったり、うまく離れるのがうまい。ほんとうにうまいんです

なぜそのことがわかるかというと‥私自身が、かつては毒親仕込みの無自覚・侵入的人間だったからです

毒親を手本にして育った私は長年、毒親的・侵入的な方法でしか、人と関わることができませんでした。

自分が侵入的な人間だと自覚し、本格的に改善に動き出せたのは、親が毒親だと自覚してから、かもしれません‥それほどに私は長年、毒親的・侵入的人間でした。

そんな私は、社会では、普通感覚を持つ人から、うまくサッと距離を取られたことがこれまで何度も何度もあるんです‥

ヤバそうそうな人・自分に害を及ぼしそうな人をさっと見抜いてよける、普通育ちの人たちのそのお手並みの見事さを、私はかつて何度も肌で感じています

・・そう。毒親育ちは長年毒親に侵入されてきた被害者であると同時に、生まれてからしばらくの間、嫌でも毒親が人として生きる手本となってしまっているために、自らも毒親のような侵入的なマインドを持つ加害的・侵入的人間になってしまっていることがよくあるのですよね‥

生まれ落ちた先にいたのはモンスターだったために、モンスターをお手本に成長してしまった。

そうすると自動的に自分も嫌でもモンスターとなり、ただ生きているだけで、周りに害を及ぼしてしまった…

このことは次の記事で詳しく書いていこうと思っています

話を元に戻すと、

毒親家庭に生まれ落ちてしまい、そこで生き延びるためには毒親からの侵入や支配を受けざるを得なかった毒親育ちは、侵入的なおかしな人間をナチュラルに受け入れてしまいがち。

これは毒親育ちのなかなか拭い去れない後遺症であり悲しい癖の一つです。

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侵入的人間は、社会でつまはじきにされ、獲物を探してうろついている

社会に放たれている侵入的・距離なし人間と言うのは、おそらくこれまで、普通感覚を持った普通家庭育ちからはサッとよけられ拒絶され続け、これまで人に受け止めてもらうことってめったになく、嫌がられ避けられることが多かったのでしょう。

そのため、無防備に心を開いて受け止めてくれる毒親育ちを見つけると、「獲物発見!」とばかりにロックオンして粘着して好きに振り回すということが多いんです。

毒親育ちは、毒親家庭を抜けられたと思ったら、こうして外でも侵入的な人間に食い物にされることが多々あるんですよね‥

長年毒親に侵入されてきた“侵入されることに対する慣れ”と言うのはいつまでも根深く残ってしまい、よっぽど注意深くいないと、たとえ毒親を振り切って社会に出ても、侵入的な人間に見つかり接近され、そして食い物にされてしまう。

気づけば、毒親から逃れた後でも、毒親家庭の再演をしてしまっているんです

毒親育ちは、たとえ毒親から離れても、”体に巣食った毒の痕跡”を自覚し、消していかなければいつまでも侵入的人間の餌食となり続ける

毒親育ちというのは、例え毒親から離れることに成功しても、自分は毒親家庭に生まれ育ったことで嫌でも染み付いている「搾取されマインド」をはじめとしたおかしな癖や後遺症まみれであることを自覚し、

そして、自分の身中に巣食っていてなかなか取りきれないそれらの悪癖・後遺症を意識的に抑えたり消し去ったり、そして今後は周りの侵入的人間に食い物にされないような人格を、ゼロから構築していかなきゃならないんです‥

このように、毒親の元に生まれたというだけで、「自分の人生を毒親から奪われた状態から、それを何とか取り戻し、自分の本当の人生を生きる」という、普通の人が普通にやっていることを手に入れるのに、本当に途方もないほどの苦闘やエネルギー消耗を強いられるハンデマッチを戦わなければならないんですよね‥

この毒親育ち特有の苦労や苦闘というのは周りから理解してもらえることは少なく、それどころか「お前は親を大切にしないダメな奴だ」「親を見捨てて好き勝手生きる親不孝者」などと、まさかの加害者扱いされることも少なくないんです‥

毒親家庭に生まれただけで踏んだり蹴ったり、次々とエネルギーを消耗する毒消滅イベントを踏んでいかなければならないんですよね‥

毒親育ちがいつも疲れているのは、こういう理由があるんです。

次の記事では、上でも書いた通り「毒親育ちは知らないうちに、“侵入的な人間”となってしまっている」ということについて書いていきたいと思います。

コメント

  1. ときを より:

    ティーコさま
    はじめまして。あまり文章を書くのは得意ではないので、乱文乱筆をお許しください。

    一通り読ませていただきました。
    すごく言語化するのがお上手ですね。
    分かりやすく、読みやすく、丁寧で、こういう風に言語化出来る方を尊敬します。

    簡単に申しますと、本当に私の親とされたことが同じでここまで似通うのかとびっくりしました。

    放牧子
    強制習い事
    兄弟差別
    暴力
    暴言
    宗教
    マルチ。。。。。。等々
    まあ、良くも同じなものですね。

    私もティーコさまが読まれた本は前に読んでいました。
    どの本も基本的に距離をとれ。ですね。
    それで、コロナのお陰もあってずっと会わずにいて、かなり調子がよかったのですが、
    昨年の8月末に思いもよらない方向から飛んでもない攻撃をされてしまい、完全にやられてしまいました。
    過去最大級のダメージです。

    どうしてもなかなか回復せず、いろいろ検索していたらこちらを見つけました。
    私の個人的な意見としては、

    毒親にとって、都合の悪い子供はだだの「モノ」ですね。
    今回の件があるまでは、ただの「ペット」と思っていたのですが、
    ペット以下の、ただの「モノ」で間違いないです。
    当然、人権なんてありません。ただの「モノ」なんですから。

    「モノ」なんですから、使いたいように使うし、使えなければ怒るのは当然ですよね?
    そういう思考回路なんですよ。あの人たちは

    でも私、人なんですよね(笑)

    • ティーコ ティーコ より:

      ときをさま

      はじめまして。ブログをお読みいただき、そしてコメントを寄せていただきありがとうございます。
      お褒めいただき恐縮です。

      おっしゃる通り、毒親の言動はびっくりするほど共通点が多いんですよね…

      子供の成長よりも、自分の欲を満たすために子供を振り回すことを優先する性質の親と言うのは、どうしてここまで似通ってしまうんでしょうね。

      > 毒親にとって、都合の悪い子供はだだの「モノ」ですね。

      おっしゃることが本当によくわかります。毒親にとっての子とは、自分の思うがままに振り回して良いモノ、自分の欲求を満たすために使用するモノ、なのですよね。

      我が母は電話などで連絡をしてくるのですが(それでもかつてよりどんどん頻度は減っています。)、
      「この子、そろそろ元の“アタシの思い通りに動くモノ”に戻ったかしら?」と様子を伺っていることが伝わってきて、本当ににゲンナリするんです。

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