毒家族の話(妹・2)

毒親育ち

(1)からの続きです

妹は10代のしかるべき時期に、心の赴くままに、自由に反抗期を迎えていたわけです

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妹とは対照的な、私の不自然な反抗期は

一方で、私は小さいころから、一度でも親に反抗的な態度など取ろうものなら、殴られる、怒鳴られるという対応を長年取られてきたためか、親に反抗するなんて恐ろしくてできませんでした

親への長年の不満を通り越した嫌悪を、それによる反発心を、長年押し込めて生きていたんです

これも改めて記事にまとめようと思うのですが、私は、自立して、自分の生活が自分の力で運営できるという確信が得られた後、遅くて大きな大きな反抗期がドカーンとやってきました

中には反抗期なんてなくても、いつまでも穏やかに親と仲良く、まっすぐすくすくと育つ人も、少なくないと思います

最近の子供は、そういうタイプが多いとネットニュースで目にしたことがあります

しかし、私の場合は違うんです

親に対する様々な怒りや燻り長年大量に抱え込み、かつ生存のためにそれらを必死に抑え込んでいた子供だったので、私のような人生経路をたどってきた人間にとっては、反抗期は絶対に必要な通過儀礼だったと思います

でも、幼い頃から暴力などで押さえつけられていた影響で、然るべき時に親への自然な反抗・反発を許されませんでした。その反動で、

  • 親へ感情を発散できない分、持て余した感情で自分で自分を痛めつけた果てのうつ病発症
  • 自立を果たした後、親への反抗や反発、嫌悪感が大爆発

などといった形で、不自然かつ大ダメージを被ってしまうような、発散形態となってしまいました

だれも得しない、私の大暴走反抗期でした

現在の妹と私

今、妹は、恋愛結婚をして子供を授かり普通に暮らしています

実家近くに住まいを構え、衣食住子育てに至るまで、親にすべてサポートしてもらいながら暮らしています

今の妹は、周りからは親に尽くす孝行娘のように言われ、自分でもそう思っているようです

彼女から送られてくるメッセージの節々にそんなにおいが読み取れます

「お姉ちゃんってさ、間も悪ければ要領も悪いんだよね(笑)」

小ばかにした顔をしながら私にそう言った妹の姿は、あれから何年経っても私の脳裏に焼き付いています

小さいころから好き勝手に生きて、周りからの評価も高く幸せに暮らせて、この人本当にすごいですよね

間の取り方も要領の良さも絶妙だ。私がバカに見えて仕方ないんだろうと思います

愛されて肯定されて生きられると、こんなスキルが勝手に手に入ってくるんでしょうか

すでに親の相手に疲れ果て、親とのやり取りも絶ち、子供にもご縁はなく、うつ病を患いながらなんとか日々を生きている私より、ずっとずっと普通に幸せな人生を送っていますね

ちなみに私は、親から助けなんて少しももらってません

助けようかなんて声もかかったことがありません

恐らく、昔から可愛い妹と、妹が産んだ可愛い孫のためへのお金や労力などのサポートしか、私の親は頭にないのだと思います

小さいころから可愛げがなく、ある日ブチ切れたと思ったら実家に寄り付かない、頭がおかしくなった長女である私に与えるようなサポートなど、少しも存在しないのでしょう

顔も性格も可愛く、結婚後も近くに住んでくれて、初孫も見せてくれますますかわいくてたまらない妹にしか尽くしたくないのでしょう

昔から変わらない光景です

妹とのやりとり

実はしばらく親とも彼女とも疎遠にしてるので、ここ何年かの妹らへんのこと、詳しくは何もわからないんですよね

彼女は私に気を遣っているのか、「頭のおかしな姉を気遣う優しい妹ムーブ」なのかわかりませんが、たまに雑談めいたメッセージを送ってきます

大したことが書かれていないことが大半なのですが、私は、妹からのメッセージを受信したという通知を見るだけで、ざわっと心が波立つのです

  • 「こいつまた、私に面倒ごと持ち込んでくるんじゃないか?」
  • 「そもそも、私、お前とはこれ以上関わりたくないんだよ」

通知を目にするだけで、こんなネガティブワードの数が頭を瞬時に駆け巡り、全身が彼女を拒否しているのがわかります

結局、妹のことが嫌いなんだよね

そう、私は、妹が昔から大嫌いだったんです。いまでもそう

  • 自分と違って見た目に恵まれているだけでなく、両親にただの一度も殴られも怒鳴られもせず、どんなわがままも許されて、いつもちやほやされて好き放題して生きている
  • 甘ったれたことばかり言って現実を見ず、一方で結婚と子供などは時機を逃さずたやすく手に入れ、いつまでも親の金や力を頼りっぱなしでお気楽に生きている

同じ場所に生まれたのに、待遇や通ってきた過程があまりにも違いすぎて笑いが出てきます

改めてこうして文章にしてまとめると、その違いが明らかになり具合が悪くなるほどです

彼女がもし姉妹でなくクラスメイトだったら、ぜっっったい仲良くならない自信があります

恐らく彼女には、今後も心許すことなく、仲良くなることなく終わるんだと思います

あからさまな差をつけて育てられても、彼女には(普通レベルのきょうだいケンカこそありましたが)、嫉妬のあまり大きな危害などは一切加えることなく、長年共に実家で暮らしました

勝手きままな彼女の反抗期までをも、当時の私の持てる力の限りを振り絞って世話をしました

それだけでも、自分えらかったな、と思います

もうこれ以上お前に使用するエネルギーは私にはない、いやもうお前関連の何かを見ることすら嫌だ、勘弁してくれって思ってます

妹が産まれたときのこと

妹が産まれ、母とともに自宅に帰ってきたときのことを今でも覚えています

私はまだ幼稚園入園前くらいの幼かった時のことなのですが、強烈に記憶されているんです

不快で嫌な記憶として

母は当たり前ですが、妹にかかりっきり。父も妹に目じりを下げてデレデレ。

私はポツンと取り残された気がしました

この赤ん坊が存在することで、本能で自分の生存が脅かされると感じました

「この赤ん坊、はやく家から出て行ってくれないかな…」

妹が初めて自宅に来た日、幼心に、そう切実に思ったことをはっきりと覚えています

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