「日陰に植えられた植物」に、共感を覚えた毒親育ち

毒親育ち

いつも通る道沿いに、同じ種類の木が何本か植えられているんですね。

日当たりがいい場所にある木には、こんな寒いシーズンでも、つやつやとした緑の葉っぱが生えていて、きれいな花を毎年咲かせるんです。

でも‥運悪く日が差さず、陰になったところにある木は、まるで差さない陽を日を求めるかのように、いろんな方向にめちゃくちゃに枝を伸ばしてるんです

その上、何か異常な数の咲くはずがない位の数の花芽をつけていて、それはもちろんことごとく枯れています

枯れた大量の花芽は、茶色くなって、そのまま木についている状態なんです

咲かせられるはずのないたくさんの枯れたつぼみを抱え、必死にあちこち伸ばす枝を持つ日陰の木

まるで毒親家庭に育った自分を見ているようだな‥と思ってしまいました

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徒長

植物は悪条件下に生きる場合、徒長という状態になることがあるのだそうです

徒長が発生する原因とは?対策方法を含めてご紹介 - DIY LABO
この記事では、植物の徒長について解説しています。徒長は水やりの仕方や日照不足、肥料のあげ方など、要因はさまざま。原因は多いですが、解決法は簡単なものばかりです。徒長について知りたい方はぜひ読んでください。

植物の茎や枝が必要以上に伸びた状態のことを徒長と言います。

https://www.asahipen.jp/column/interior/legginess/

栄養状態や日当たりなど、植物に適切に行き渡らないと、植物は、その茎や枝を必死で伸ばしてしまう。力がないのに必死で伸びるものだから、ヒョロヒョロです。

道を歩いていて目にする日陰の木を見ると、この徒長という言葉を思い出すとともに、

どうしても、日陰の木と毒親家庭に運悪く生まれてしまった自分を重ねてしまうのですよね

毒親育ちとは、「日陰で必死に命をつなぐ木」のような存在

毒親育ちと言うのは運悪く、日陰=毒親家庭に生まれてしまった。

もう気づいたら、自分の意思とか関係なく、生きるのにとっても劣悪な環境に植えられているようなものです

健やかに育てられるべきの家庭で、何なら生命力を根こそぎ奪われる。

劣悪な場所に生まれ落ちてしまってしばらくは、嫌でもそこで生きるしかない。

生きるためには栄養やケアが必要になるのですが、それを与えるべき毒親と言う人間は、子供に必要な栄養をろくに与えないどころか、逆に傷つけたり、自分のために利用する

毒親育ちって、まるでこの日陰に生きる木みたいだなぁと思ってしまいました

日陰でも、生き延びるるために、枝を必要以上に必死に伸ばしたり、咲かせるはずのない大量の花芽を作り、ことごとく枯れたその花芽を身に付けて生きている、日陰の木。

これは、毒親育ちが生きようと必死にもがいても、でもそれは、手本としてしまう親が毒親なので基本おかしい動きしかできないから、結局ただの徒労にしかならない、無駄な動きにしかならない=いつも妙に疲れてる、っていうことと似てるんですよね…

目の前にある同じ木は、たまたま日当たりの良い場所に植えられたというだけで、適切な量(自分が咲かせられるだけの量)のつぼみをつけることができて、適切に枝を伸ばしてつやつやとした葉をつけて、

そして、しっかりきれいな花を咲かせてるのにね。

あなたも花を咲かせたかったよね

まるで毒親育ちと普通家庭育ちの違いを見ているよう

同じ植物であっても、日当たりのいい場所に植えられ、まともな管理者に恵まれると、こうして枝ぶりも立派な木となり、その上美しい花を咲かせたり‥すくすくとその木の持つ特性を輝かせた生き方ができる。

でも、同じ木でも、条件が悪い場所に植えられてしまったら、管理者がおかしかったら、枝をくねくねと異常に伸ばして日や栄養を求め、咲かすこともできない蕾を次々と作り、そして次々と枯らして…

そんな必死のあがきのようなもがきのような生き方しかできず、がんばった結果も結局徒長でしかなく、不格好なヒョロヒョロとした木、としてでしか生きられない。

同じ木でも、日を浴びることができたり、適切なケアをされた木とは、美しさ、バランスの良さ、余裕感なんかが大違いになってしまうんですよね‥

まるで毒親育ちと普通家庭育ちの人との違いだわ、これは‥

私は木の管理者ではないから、あなた(日陰の木)になにもしてあげることはできないけれど、

でも、似たような環境で生きた同士。

私も劣悪な環境に植えられ、必死で無駄に枝を張り続け、たくさんの枯れたつぼみを抱え、くたくたになりながらも、それでも生きている同士だよ。心で応援だけはさせてね‥と思いながら、今日もその木の横を通り過ぎました

コメント

  1. ちこちた より:

    はじめてコメントさせていただきます。ちこちたと申します。
    ティーコさんのブログ、いろいろ拝読させていただきました。
    私も毒親育ちで、共感できること、肯けることがたくさんあります。
    また、ティーコさんのブログを読んだおかげで、自分のなかで明確に言語にできなかった気持ちや過去の状態について、以前よりはっきりと明確に言語化したり、理解したりすることができました。ありがとうございます。
    毒親育ちの我々は、この先も死ぬまで、普通親育ちの人たちには理解されない苦痛や苦労を強いられて生きていかなければなりません・・・ほんと、地獄の拷問ですよね。

    私の場合、外の世界(毒親以外の他人から)でも、故意または自然の摂理のごとく、悪意の標的にされるので、本当に生きるのがしんどいです。一度は結婚もしましたが、彼にも、結局、利用するだけ利用されて捨てられる始末(ただし、離婚の原因は毒親でしたけど)・・・。私は子供もいないので、文字通り天涯孤独の身の上です。毒親育ちって、身内だけでなく、他人に関しても、徹底して人に恵まれないんですよね。少なくとも、私はそうです。

    すみません、途中から愚痴になってしまいましたね。

    まだ拝読していない記事もありますので、また時間を見つけて拝読させていただきたいと思います。失礼いたします。

    • ティーコ ティーコ より:

      ちこちた さま
      ブログをお読みいただき、そしてコメントをお寄せいただきましてありがとうございます!
      ちこちたさんの気持ちの整理など、なにかこのブログがお役に立てましたならばとてもうれしいです。
      本当に、生まれ落ちてしまったのが毒親のもとだった、というだけで、いったいどれだけのハンデを背負わされているのか
      と未だに呆然としてしまうことばかりです。
      苦しい記憶や抱えたものをこうしてネットに書きだすことで、ちこちたさんから共感をいただいたりなど、同じ苦しみを抱えているみなさんと思いがけない交流の機会をいただけることで、これまでなかった救われの気持ちをもらっています。
      もしよかったら、これからも覗いてみてくださいね。

  2. さいた より:

    はじめまして。齋田と申します。
    私も毒親育ちで氷河期世代で元うつの経験を持つ者です。

    昨夜からいくつかの記事を拝読しており、どの記事にも深く共感できて昔昔の私が癒されていくようです。きっと記事になさるには、思い返して文章にするだけでも悲しみや怒りなどが蘇っておつらい瞬間も多いとお察ししますのに。
    こんなにあたたかく、こんなにお優しい言葉を目にして、泣いています。嬉しくて。
    ありがとうございます。

    「力がないのに必死で伸びるものだからヒョロヒョロ」とても嬉しく刺さりました。
    そうです。変な風にぼーぼーに葉っぱも生やして、あちこちにバサバサ落ちて。なんとかアレとソレだけは!なんて咲かせられるつもりだったのに、つぼみのまましぼんでて。
    まさしく過去の私はそうだったんだと、胸の奥から自分自身を労われる思いです。
    そして、なんて的確で、且つ美しいお話なんだろうと。
    じんわりします。

    徒長という知識や(知りませんでした。教えて下さりありがとうございます(^^))、FPのご資格、苦しさのさなかでも勉強をし続けていらした事や、冷静な分析と図解での説明など、ティーコさんはとても聡明なお方なのですね。尊敬します。
    (お世辞やゴキゲン伺いなどでは勿論勿論決してなく)、かっこいい女性だと思います。

    感想やお伝えしたい事がまだ沢山ありますので、これからもお邪魔させて下さいませ。

    • ティーコ ティーコ より:

      さいた さま

      お返事をお返しするのがとても遅くなってしまいまして、大変申し訳ありません。

      暖かいコメントをありがとうございます!

      そして私の書く文章が、さいたさんのなにかにお役に立てましたなら、とてもうれしいことです。

      さいたさんも氷河期世代、そして毒親育ち、うつ病罹患という数重の苦しみを抱えて生きてこられたサバイバーさんなのですね
      そんな苦しい経験をされてきたからこそ、心に響く、暖かく力強い励ましの言葉を紡げる方なのだと拝察しました。

      陽の光をうけ、その上土壌や成育者に恵まれて美しく生命を咲かせる植物とは同じ植物ではあるのに、諸条件が整わないと
      ひょろひょろとした枝となってしまう。
      でも、それでも生きようとそのひょろひょろの枝や葉を必死にのばす植物が、
      まるで自分のようで‥道端でつい共感を覚えてしまいました。

      過分なお褒めのお言葉までいただき恐縮です。
      これからも考えたことや気づいたことを文章にしていきたいと思っています。もしよかったら、読んでみてくださいね。
      そしてご感想や、さいたさんのお考えなどもお聞かせいただけたらうれしいです!

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