タイトルが五、七、五に美しくまとまりました(笑)
私とネットとの付き合いは、20年余りです
その長い期間、自分の発信には自信を持てずにひたすら読むだけでした
しかし今、ついに発信を始めたわけですが、改めて思うのは、ネットはその時の自分がやりたいようにやればいいんだな、ということです
読むもよし、発信もよし。
自由なネットの世界、そこにはいいも悪いも上も下もありません
ネットとの出会い
私がネットと直接触れることになったのは、90年代後半です
まさに一般人にとってのインターネット黎明期ですね
今とはサイトの充実度もなにもかもが違いますが、今いる場所から、いろんな場所にいる人や団体が発信する情報が見られるということに大いに驚いたものです
ひたすら読むだけ
ネットの使い方を知り始めた周りの友人たちは、やがて自分のHP(当時はブログがありませんでした)を作り始めたり、
メールマガジンを発行するなど、自分の考えを発信する手段としてどんどんネットを使用し始めました
私はひたすら読むだけ。古語を使うといわゆるROM専でした
どうしてROM専だったのか?と考えると、
おそらく自分のことを発信することに自信がなかったのと、没頭できる時間やエネルギーがなかったためだと思います
周りの人はどんどん文章をアップし、自分のサイトのレイアウトを工夫し、自分自身をネット上で生き生きと発信していますが、
私はみんなと違って、人に見せられるものなんてなにもないと思い込んでいました。
ホームページができたとして、私になんて、コンテンツがなにもないじゃない、と思い込んでいました
そしてなにより、勉強やバイト、変な家族の相手など、リアルでやることや消耗するイベントが多すぎて、
ネットに没頭する気力も体力も残っていませんでした
ひたすら読んで楽しむだけ、という状態が続いていました
とうとう、書き込んだ!
そんな日々を送っていたある日、私が住んでいるところとは違う、別の地域の情報をどうしても知りたいと強く思うことがありました。
そこに今リアルタイムで住む人に聞きたい
そうだ、目の前のこのPCで簡単にできるじゃないか!
私は心臓が口から出るんじゃないかというくらいドキドキする鼓動を感じながら、
おそるおそる、その地域に住む人が集う匿名掲示板に質問を書きこみました
そうすると、ほどなくして、親切な数人の方が私の質問に答えてくれたのです
この時、大きな喜びや安堵などのうれしい感情でいっぱいになりました
そして改めて、いろんな所に住む人たちと、こんなに気軽にやり取りができるネットのすごさを感じました。
同時に、これまで頑なにROM専だった自分の心が、すこしほぐれたように思います。
ネットで愚痴や悩みを話し合う日々
その後、私生活でいろいろな壁にぶちあたり、悩みや苦しみを抱えながらも、周りには相談できる人がいない状態で日々を過ごしていました
私の相談相手はいつも、ネットでつながる、顔も知らない誰かでした
匿名掲示板を探すと、たいてい同じような境遇にある人がいます
愚痴を吐きあい、悩みを相談しあって「そうだよね、あるよね。こんなことリアルでは誰にも言えないよね」と言い合う
嫌な目に遭うことも少しはありましたが、でも、私にとってネットはなくてはならない、いつも一緒にいる存在になりました
その頃はブログやmixiが普及し始めたのですが、私は匿名掲示板で雑談に興じるだけで、
相変わらず自分の意見をまとめて発信するということには及び腰でした
実名で写真や日記アップしちゃうの?
ツイッターやFacebookなどの、いわゆるGAFAによるSNSが日本に広まってきた頃
私は相変わらず、実名で身の回りのことを発信するということにはどうしても入り込めませんでした
相変わらず雑談ぐらい、あとは読むだけでいいや!と開き直ってました
実際、読むだけで楽しかったのです
ROM専歴が長かったけど、楽しかった!
これまでのネット遍歴を振り返ると、私は
- 自分に自信がなく、発信に極度に尻込みする
- 新しい技術に対して、慎重に対応しすぎて参入が遅れる
- ハードな人生イベントをこなすので精いっぱいで、ネット発信に使えるエネルギーがなかった
という感じでした
今こうやってブログを書き始めたのも、ネットに触れて実に20年の歳月が経過しています
それでも、20年の間、ほぼROM専でつまらなかったか?…というと、断じてNOです!
読むだけでも、十分に楽しい時を過ごすことができました
自分の好きなように使うのがいいね
このブログを読んでくださってるいわゆるROM専のみなさんの中にも、発信してみたいけど二の足を踏んでいる方、
発信したくない方、いろいろいらっしゃるのではないかとおもいます
発信に対して興味がさほどないときは、もう大いにROMを楽しんでいいと思うんです!
もしかしたら、読むだけのお付き合いが、自分とネットにとって最適な距離感なのかもしれないし、
もしかしたら私のように、いつか、突然発信を始めたくなるかもしれません
すべては自分のタイミングで、自分の付き合いたい方法で、無理なく。
その時々に、自分に合ったツールや方法で、自由に。
変わるかもしれないし、そのままかもしれないけど、あくまでも今の自分が、無理なく楽しい方法がいいですね。
リアルと比べてとっても自由な空間であるネット。
お互いに、今の自分にとって一番楽しいスタイルを大切に、楽しくネットの海を泳ぎましょう!
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