毒親育ちは、毒親家庭に生まれた時点でマイナスからのスタートです。
生まれ落ちた場所には毒親という悪影響のかたまりでしかない存在がいて、それを親として生きなければならない。
幼い頃からすでに、毒親のせいで様々な歪みや疲労などを背負わされている。まるで生まれてすぐにRPGゲームの毒の沼に放り込まれたような状態です
これがマイナスと言わずして何と言いましょうか…
長年、大きな消耗や疲労の中生きてきた毒親育ちは、成長後、究極の選択を迫られます。
- ①この場にとどまって毒人間として生きる?
- ②この毒環境から逃げて新しい生き方をする?
この記事では主に、②毒環境から逃げる、を選択した毒親育ちに待ち受ける過酷な境遇について、実体験をおりまぜながら書いていきたいと思います
毒親家庭に生まれる=マイナススタート。それによってどんな被害を受けるか?
毒人間を親として生きなければならないことによる被害。悪影響というのはほんとうにたくさんありすぎて書ききれません…
たとえば、まだしゃべれないくらい幼い頃の私は、すでに毒親の夫婦ゲンカの仲裁をさせられていました
…まだ言葉もしゃべれない子供に、夫婦けんかの仲裁させるんですよ?罪悪感も何も持たないで、後になってヘラヘラと思い出語りしてるんですよ?
ね、頭おかしいでしょう?
幼児時代からこの扱い、こき使われっぷりなんです。
その後家を出るまでの数十年の間、果たして一体どれだけの私の貴重なエネルギーが毒親によって浪費されたのか…考えただけでもぞっとしますし怒りがこみ上げます
なぜ毒親は、子供に負担や悪影響を平気で押し付けられるの?
なぜ毒親家庭では、子供に消耗や大きな負担を押し付けるのかというと、毒親は「子供を育てる」ということを適当に考えているからです。何なら何にも考えてません。
そんなことより毒親はいつだって自分のことで頭がいっぱい。自分以外の人間のことなんて、我が子でさえも優先順位はめちゃくちゃ低い。
そのため、たとえ子が生まれて親となり、自分が子の養育や子を導くポジションに就いたとしても、「自分以外の命を預かり一人前に育て上げる」という子育ての基本などもちろん頭にありません。
自己中・自分が一番の毒親にとって、子供とはあくまで自分のためのアクセサリー、思いのままに使う道具のような存在として扱います。
こんな自己中クソマインドで生きる毒親は、子供を育てる上でとっても大切なことである、生活の基本や生き方などを子供に教えるということをめちゃくちゃ面倒がり、ろくにやりません。
そのため、毒親の元に生まれてしまった子供は疲労や消耗だけではなく、生きる基本やマナーを教わる機会がなく、ろくに身に付けることができません
基本的なマナーや身だしなみなどを身に付けることができなかったことで、外で恥をかいたり笑われるような辛い経験を幼い頃からたくさんすることになります。
また、毒親は、子が幸せになったり楽しんでいることが許せないようなのです。
恐らく自分自身がいつも何をしても満たされず不満だらけだからなのでしょう。
だから、子供が楽しんだり好きなことに熱中している姿を見ると、お前はこんなことで楽しんでばかだと嘲笑し、調子に乗るなと不機嫌になり、楽しむ子供を阻止します。
毒親は自分が不幸なので、手下設定である子が楽しんだり、幸せになるのを嫌がり全力で邪魔をするんです。
子が幸せになる事、楽しいと思うことに罪悪感を持つようにしむけるんです
人としての基本的な生き方を教えてもらえず、人として楽しく生きることを禁止される…こんなたくさんの重いハンデを生まれ育った家庭で背負わされた毒親育ち。
やがて成長し、究極の二択を迫られます。このまま思考を停止し、毒に染まって生きるか?毒家庭から脱出するのか?
選択した生き方により、どんな人生が待っているかを次に記していきたいと思います
①毒に染まって生き続けることを選択した毒親育ち
毒家庭から脱出せずに毒にそまって生きる場合。
毒親と同じような人間となり、毒親と同じような人生を送ることになります。
毒親のように世間体や毒一族の言うことに従って生きる。自分の本当の気持ち・感情を殺して生きる。
そして、たまったストレスや不満を周りの人、主に自分の子供や配偶者に八つ当たりし、サンドバッグに使うことで、その毒を流し込むようになります。
この家庭でも、またもや生まれてきてしまった子供が犠牲となります。いわゆる毒の連鎖ですね。毒一族の、毒の連鎖を担う一員となってしまいます…
ちなみに毒人間って幸せなのでしょうか?
毒人間一族の元に生まれ育った私は、たくさんの毒的な人間に囲まれて生きてきましたが、これまでの間、心から幸せに生きている毒人間を、1人も見たことがありません。
彼ら彼女たちは、いつも不足を嘆き、不満だらけ。幸せとは程遠い状態でした。
そのため彼らは家で一番弱い立場である子供にやつあたりをしてうっ憤を晴らそうとするんですよね。
悪質なのは、親という立場を使い、「子供へのしつけ、教育」という美名を使ってその醜い欲求をみたしたりうっ憤をはらそうとするんです。きれいな言葉で汚い行動をくるんで正当化します
この毒親の汚いやり口を長年されてきた影響で、私は「口では美しいことを言い、薄汚い行動を正当化しごまかす人や行為」を極度に嫌悪するようになってしまいました。
でも、毒親がどんなに子供を使って気持ちを晴らそうとしても、薄汚い行動を正当化したとしても、奴らの心はいつまでも晴れないんですよね
彼らの不満や不幸の源は決して癒されていない。その源をしっかり見つめ、適切にメスをいれることなく、小手先の八つ当たりでごまかした状態では、いつまでも完全にスッキリしたり満足できることはないんです。
例えると、穴の開いたバケツに、必死に水を貯めよううとしている状態といえます。
そのため、毒人間は永久に周りに不快な言動をまき散らしながら、不満だらけで一生を過ごすんです
もしも毒人間に染まったままの人生を選択する場合には、このように不満だらけで周りに毒をまきちらす毒人間としての人生を送ることになります
②毒から脱出して違う場所に逃げることを選択した毒親育ち
このおかしな毒人間だらけの世界から脱出すれば、幸せになれるに違いない。
自分が長年いなければならなかった毒環境や毒親のおかしさに気づき、毒環境から脱出しようと決意した毒親育ち。
長年毒に攻撃され続け、叩かれ続けてかすかすになってしまったエネルギーを必死で絞り出し、やっとのことで毒環境から逃れます。
毒環境から逃れられた!これでハッピーエンドが来る?
いいえ…現実は残酷です。
ボロボロになりながらも必死で抜け出した私が直面した現実は…
脱出したものの、そこから先の生き方や人生は白紙状態。
しかも手本も導く先人もないままに、まったく違う人生を一から構築しなければならないんです。
ここにくるまで毒親からの妨害や攻撃などで相当なエネルギーを消耗したというのに、その状態でまた、新たな人生を作り出さなければならない。
ゴールだと思ったらスタートだった。
しかも毒親と暮らし続けた日々+脱出のために必死でもがいたことで経過してしまったこれまでの年月は長かったために、自分はもうけっこういい歳になっています…
若さでなんとかできる時期なんてとっくに経過しています
脱出が終わり、年を重ねた自分には、新しい人生の構築が容赦なく待っていました。
エネルギー切れの決して若くもないくたくたの心身で、休む間もなく次のフェーズに移行しなければならないのです…
とどまるも地獄、進むも地獄…
このように、毒親家庭に生まれるというのは生まれながらに重い荷物を背負いながら、ものすごい消耗を強いられる、まるでハードモード設定のゲームを生きるようなものなんです。
そこから、このまま毒に染まった人生を送り続けるか?それとも毒から逃れて生きるか?という大きな岐路に立たされ、選択を迫られます
私が選択したのは、「自分自身の人生を取り戻すために、毒環境からの脱出」の方でしたが、
この選択をした場合、疲れた体をひきずりながら、また一から全く違う人生を生き直さなくてはならない。
一度の人生の中で、生き方や人生そのものを何度も破壊・構築していかなければならない。
これは疲れて当たり前ですよね…
もしも、お近くの毒親育ちが特に何もしてなさそうなのに疲れてぐったりぼんやりしていたとしても、そんなときはどうかこの文章を少しでも思い出していただき、
「この人は生まれながらに変で消耗の多い人生を生きてがんばっているんだな・・」と一ミリでもほんのり思いを抱いてそっとしていただけたのならば…
毒親の元に生まれたがため、くたくたに疲れ切った一人の毒親育ちとしては、本当にありがたいことです…
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