搾取から身を守るためにできることとは? その2「知識を持つ、自分を大切にする体験を積んでいく!」

搾取から身を守るためにできることとは? その2 「知識を持つ、自分を大切にする体験を積んでいく!」 毒親育ちと搾取

前回の記事では、搾取から身を守るために大切な行動は何だろう?

  1. 自分は搾取されやすいんだ、という自覚をもつこと
  2. 搾取人間からは離れることが大切

‥ということを書いてきました。

この記事では、搾取から身を守るために大切なこと、

実際に私がやってみて「搾取から自分の身を守ることができたな‥」と実感できた行動やこころがけなどを、引き続き書いていきたいと思います。

具体的には、

  1. 搾取から身を守るための知識を持つこと
  2. 自己肯定感や自尊心は自分を守る盾や鎧。それらを強化するために、自分を大切にする体験を積んでいく!

ということについてです

いずれも、私の身を搾取から守ってくれているな‥としみじみ思える行動・こころがけなんです

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知識を深める

①搾取されやすい性質の人についてや、②搾取するのが平気な人間について、

などの知識を深めることも、無用な搾取から身を守るために大切なことだと感じています

例えば‥Xで目にした、こちら↓の境界線(バウンダリー)について描かれた漫画は、境界線を踏み超えがちな親子関係の話からはじまって、

人と人との間には境界線があること、それはたとえ親子同士でもを大切にすべきであることがわかりやすく漫画化されていて、とても勉強になりました。

毒親に自分の世界を蹂躙され、何もかもを暴かれてきた毒親育ちにとっては真逆。びっくりする考え方ですが、こうして誰からも、親からであっても、自分の世界は踏み込まれてはならないもの、守っていい、守るべきなんだ、ということがわかりますね

「距離なし」さんとの出会い

余談ですが‥私はこの漫画の中に出てくるような、境界線ズカズカ踏み越えタイプの人に社会で出会ったことがあります

こういうタイプの人って、たいてい自信満々でこちらにどんどん近づいてくるんですよね‥

初対面で「おたくの旦那の年収いくら?」と満面の笑みで尋ねられたことをはっきりと覚えています‥衝撃的でした

しかし当時の私は人と関わる経験が乏しく、そして毒親に内面を踏み荒らされ続けてきた毒親育ちという多重苦を背負っていたため、まんまとこの人の餌食になりました

彼女と接しているとき、

搾取され体質の私‥
搾取され体質の私‥

あれ、人と関わるときって、こんなに自分のことをどんどん言わなきゃならないんだっけ‥?

と心に疑問が浮かぶのですが、それでも相手のものすごい圧に屈してしまい、境界線をやすやすと踏み超えられ続けた痛い失敗経験があるんです‥

未だに当時のことを思い返すと胸がちくっと痛みます

こんな過ちを二度とおかさないためにとネットを検索すると、やがて「距離なし」というキーワードで似たような経験談がたくさん見つかりました

そのまま情報を探して読み続けるうちに、バウンダリー・境界線という言葉に出会い‥

私は毒親によってバウンダリーという感覚がまるまる奪われ欠けていたことに気づいたんですよね

こうして自分に不足していた知識を頭に入れていると、例え再び距離なしグイグイタイプに外で出会ってしまったとしても

搾取に屈しない!気づいた私
搾取に屈しない!気づいた私

あ、この人はきっと距離なしタイプ

ぐいぐいきそう‥

と、事前に察知することがだんだんできるようになったんです

搾取に屈しない!気づいた私
搾取に屈しない!気づいた私

圧がすごいけど、でもそれに屈しない!

自分をさらけ出しすぎないよう気をつけなければ!

”距離なし”タイプに踏み荒らされ放題だった、かつての毒親育ちあがりで無知識で丸腰だった私は、こうして距離なし・バウンダリーについての知識を深め警戒を怠らないようになり、昔のようななし崩し的な搾取の被害にあうことは本当に少なくなりました。

自分を大切にする。その成功体験を積む

自分のことを大切に思う心。自己肯定感。

これらは、搾取体質の人間から、自分を守る盾や鎧のようなものだとしみじみ感じています。

毒親育ちというのは、この盾や鎧を、あろうことか実の親からはがされ踏みつけられ、丸裸な状態なんですよね。丸裸なまま、外(社会)へ放り出されてしまう。

武器も持たない丸裸のよわい生き物が、ジャングルに放り出されるようなものです。そんなの食い散らかされるに決まってますよね‥

また、毒親は子の自尊心までをもご丁寧にぐちゃぐちゃに踏みつけ続けているので、毒親育ちは自分のことなんてすこしも大切だなんて思えません。

その結果、「こんな粗末な存在の私なんてどうでもよくていらないものです!どうぞどうぞばかにしてください!利用してください!」とばかりに、自分で自分を粗末にして、安売りして、易々と人に明け渡してしまっていたんですよね

私は、自虐は謙遜の1つだと思っていたんです。

でも自虐も謙遜もやりすぎるとだめなんですよ。

社会では、こうして過度な自虐をしている=自分のことを大切に思えない人間のことを巧妙にかぎつけて、自分のために利用する人たちがいます。

過度に自分を下げる人間に対しては、「やったー獲物発見!」とばかりにいじってバカにして下に見て、粗末に扱い利用するんですよ。

これはまるで、毒親家庭の絶対的主従関係(親が子の上に君臨し、子から一方的に搾取するようなパターン)の人間関係を再現しているかのようですね

こんな悲惨な状況に自分を陥れないためには、

自分を粗末に思わない、粗末に扱わない訓練をしていく。自分を肯定し大切に思う気持ちを醸成していくことが大切なんだと思います

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自分を肯定し、大切にしていく訓練を、日常で積み重ねる

自分を肯定し大切にする気持ちを醸成する訓練として、自分の尊厳や行動を守るためにしっかりと行動を起こす、ということをこころがけています。

例えばスーパーに買い物にいったとき。

レジに並んでいる自分の前にすっと横入りされることとか、買ったものが傷んでることに後から気づくこと。ありますよね

かつての私は、こんなことが起こった時にどう考え行動していたかというと‥

搾取され体質の私‥
搾取され体質の私‥

自分が我慢できるなら我慢すればいい(=横入りを黙って許す)

搾取され体質の私‥
搾取され体質の私‥

買ったものはどうせ安いものなんだから処分してしまおう

(=買ったものやお金を無駄にする事実をむりやり飲み込む)

といったように、自分を抑えて、目の前に起きた不愉快なできごとを無理矢理に飲み込みがちでした。

一見謙譲の心、控えめなきれいな行動に見えますが‥その実は、自分さえ我慢すれば丸く収まるんだから、こんな自分なんか人様の踏み台でいいんだから、という自分を大切にできない心がそうさせていたように思います

そうではなく、自分のために行動を起こすんです。

がんばって買い物にでかけた自分のことや、お金や手に入れた食材などの自分の持ち物を大切にする。守る。

他人からの不愉快を、自分ががまんしたりむりやり飲み込むことなく、自分の正当性のために、しっかりと立ち向かうんです。

すっと割り込んできた人には「私が先に並んでいました」と毅然と声をかけ、ちゃんと並んでいた自分の味方をする。

割り込まれたことをじっとがまんすることで、割り込むずるい人の行為を優先したり、不愉快なできごとを無理矢理飲み込んだりしない。

野菜がどんなに安いものであっても、ちょっと面倒でも、「この野菜傷ついていたので交換してください」とスーパーの店員さんにちゃんと言って、傷のないものに交換してもらう。

買い物にでかけ、お金を支払った自分自身の、自分のがんばりの味方をする。傷物や無駄になってしまった物や、無くしてしまったお金…そんな不愉快な出来事をむりやり飲み込まない。

1つ1つはほんの小さな行動です。ときに面倒をかんじますが、でもやった後は「私、自分で自分のことをを守れたな!」「自分を大切に思えるからこそ、この行動を一生懸命取ったんだよね!」という達成感や、自分や自分の行動を守れた嬉しさが少しずつ心にプラスの蓄積となっていき、そしてこのプラスの蓄積が増えるごとに、自分を大切する心や、自尊心を育めている実感があるんです

自分を大切にする行動をこころがけることで、自尊心が少しずつ育まれる=搾取から身を守れる盾や鎧がしっかりできてくる=搾取から身を離すことができる自分になれる、という、搾取から身を守れる自分を作り上げるための、内面のよいサイクルができているな、と思えます

まとめ

ここまで長くなってしまいましたが‥

毒親家庭由来の搾取根性がしみついてしまった自分を守るために、必要な知識を学び、「自分を守るためにこれ以上無用な搾取をゆるさない」という決意をもって行動に移していけば、無用な搾取から身を守ることが、少しずつできるようになっているんです

毒親育ちというのは、生まれ育った家庭での搾取が身に染みていて‥そのハンデを自助努力で追いやったり、そして作ってもらえなかった自己肯定感を自ら築き上げていかなければならない、というものすごい大仕事を背負わされて、本当に生きるだけでも大変です

それでも少しでも無用な搾取から身を守りたい!と思い、その努力をコツコツ積み重ねていくと、これまでのようにやすやすと搾取され哀しい気持ちになることは減り、良い気分でいられる瞬間がだんだんと増えてきたんですよね

もらえるはずだったものももらえず、奪われるばかり。それを自力で手に入れ苦闘する日々が続くという毒親育ちの日々は本当に大変ですが‥

でもどうせ生きるのならば、他人に無用に利用や踏み込まれて、モヤモヤしたり、ぐったりすることをしっかりと防ぎ、自分を大切に、心穏やかにいきたいものですよね

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