心気症(病気不安)持ちが、コロナの不安に打ち勝った方法

新型コロナウイルス

私は、子供の頃から「不安が強い」という性質がありました
特に病気に対する不安がとても強く、少しでも体に症状が出ると、
一日中そのことが心配で頭から離れず、日常生活に支障が出てしまう程でした

そんな性質を持つ私が、今年の新型コロナウイルスの流行下において、
一体どういう状態なのかというと…

なんと、過度の不安に支配されることなく、淡々と日常生活が送れているんです

長年、極度な病気不安を抱えていた私がなぜ
コロナ禍という未曽有の状況下で、大きな不安にうろたえずにいられているのか?

結論から言うと、コロナが流行する少し前に、
この5ステップの作業に、真剣に取り組んだおかげでした

1.病気不安をぶつけてくる親から離れる

2.過去に悩まされた病気不安を、思い出せる限り紙に書きだす

3.一つ一つの病気不安は、本当に思った通りに病気になったか?
→YESかNOをその横に書いていく

4.病気不安はほとんど起きなかったという事実に気づく

5.事実を視覚化することで、自分と病気との適切な距離感をつかめるようになってくる

自分を長年苦しめてきた病気不安と徹底的に向き合うことにより、
不安のほとんどは現実化していない
その事実に気づくことができたんです

この作業のおかげで、コロナ禍のなかでも、
私は大きな病気不安から解放され、
日々を冷静に過ごせています

なぜ強い病気不安を持つようになったか?

私がこれほど病気に対して恐怖を感じるようになってしまったのか?
理由を考えると、思い当たるのは母の言動です
母は私を上回る、非常に不安の強い人でした

  • 「あなた、こんな体の症状はない?
    あったら大変な病気にかかっているのよ!」
  • 「あなたがこんな病気になってしまったら、
    お母さん不安で生きていられない!」

母は私が幼いころから、
いつもこんなことを不安な表情で私にぶつけ続けました
起こってもいない病気の不安に脅かされ続けてきました

また、私の病気の心配だけではなく、母自身にいつもと違う身体症状が現れると、
「お母さん、病気かもしれない!どうしよう!」
にその不安をぶつけ続けるのです

子供にとって、特に幼い子供にとって、
母親というのは絶対的な存在です。

その母親が、いつも深刻な顔をして常に病気の心配をし続けている状態だったため、

  • ここまでお母さんが心配をするなんて…
    病気というのは本当に恐ろしい存在なんだ
  • 病気になったらもう終わりなんだ
  • もし母や私が病気になったらどうしたらいいんだろう…

と、まだなってもない病気に対して、
常に大きな恐怖心を持って日々を過ごしていました

病気に対する大きな不安や恐怖に心が大きく支配されるあまり、
無邪気な子供時代を送ることは大変困難でした

病気不安は常につきまとった

やがて成長するにつれて、おかしな心配癖は収まっていきました…
とそう簡単にはいきません

強い心配癖を持ち、定期的にそれをぶつけてくる母と、
長年常に生活を共にするわけですから、なかなか解消には至りません

それどころか母は、私が成長し、言葉を理解するにつれて、
より具体的な病気不安をぶつけてくるようになります

そんな中、私が小学生の頃、
母はある病(ここでは仮にA病とします)に罹患したことがわかりました

A病は、現在でも完治は望めず、治療といえば薬で進行を止めるような方法しかありません

そこから、母がわたしにぶつけてくる病気不安は、主に
「あなたも私と同じように、A病になるに違いないというものになりました

A病の症状はこういうものがあるが、あなたにその症状はないか?
ということを、いつも執拗に聞かれます。

そして、少しでもA病に似た症状が私の身体に出ようものなら
「危ない!あなたもA病になったから、すぐに病院に行きなさい!」
と母に病院に行くよう指示されます

しかし、精密検査をしても、出てくる結果はいつも、異常なしなのです

A病の影も形もなく、「なんともないよ。どうしてここに来たの」と
医師に笑われることもよくありました

ちなみに、母がこの病気不安をぶつける対象は、主に私だけでした
妹にぶつけたところを見たことはありません理由は不明です

妹は私と同じ家に同じ子供として暮らしながら、
母の病気不安をぶつけられるくだらないエネルギーの消耗もなく、
私と違って楽しそうに子供らしくすくすくと育っていました

大人になった私と病気不安

このA病の呪い、大人になっても私を蝕み苦しめ続けてきました
少しでもA病かもしれない?という身体症状が出ると、
そのことで頭がいっぱいになり、生活に悪影響が出始めます

もし今から病院に行ってA病だと診断されたらどうしよう?
A病に罹患して不安と恐怖で取り乱していた母親の姿が頭をよぎります

厄介なのは、A病だけではなく、
病気全般に対してこのような不安と恐怖が起きるようになっていたのです

少しでも、いつもとは違う身体症状が出ると、
大きな不安が常に私の頭を支配します

不安が何日も何日も続くと、
不眠や食欲不振などの身体に悪影響が出始めます。
生活に支障が出始めます

「もうこれでは日常生活を安定的にすることは困難だ」と限界を感じます

そして、意を決して病院に向かいます。
心で「最悪の想定」を心に描きながら、顔面蒼白で、手を震わせながら

しかしいつも、診察や精密検査の結果は決まって「異常なし」なのです…

嫌なルーティン

もはや何十年も続くルーティン状態です
医師から言われ慣れた同じセリフ、「異常なし」を聞くたび、
私は安心とともに脱力します

毎回本当に何やってるんだろう…

こんなことに消耗するエネルギーで、私は一体何ができただろう。

恥ずかしさと情けなさでいっぱいになります

いつも深刻な表情で症状を訴えて検査を希望し、
結局「異常なし」の患者は、医師の記憶によく残るようです

医師がカルテを見ながら
「あなた、以前も同じようなおかしなこと言って病院に来てるねえ。また来たの?」
そう言われ、医師にクスクス笑われることもしばしばです

恥ずかしくてその度に病院を替えます
そしてその後、私は他の病院で、
不安で固まった表情をしながら診察と検査を希望するのです

どこか頭では「自分はおかしなことをやっている」
ということは気づいています

しかし、不安と心配はいつの間にか湧き出し、私を支配しています
まるで、脳の一部が壊れ、暴走しているかのようです

病気不安から距離を取るための努力

しかし、そんな私にも変化のきっかけが現れました
それは、結婚で親元を遠く離れて暮らし始めたことです

病気不安をぶつける人がいない世界で生き始めると、
私の病気不安は徐々に緩和されてきたのです

落ち着いたところで、
「この病気不安をどうしてもなくしたい」と真剣に考え始めました

もうこれ以上、無駄な病気不安で
私の大切なエネルギーや時間が失われてしてしまうことが許せなかったのです

私は、思いついた、できる行動から始めました
具体的には、下記のことを、思いつく限りすべてノートに書きだしました

  • 小さいころから今までの病気不安や恐怖の歴史
  • 病気不安の元となった母親からの言動

そして、これまで私の心に起こった病気不安が、
実際に起こった事例はどれくらいあったのか?

不安になった事柄と、それに対する事実を書いて並べてみる
そんな作業をひたすら続けました

頭の中でごちゃごちゃ存在していた情報が、紙に書き出されただけでも
頭の中が整理されスッキリしてきました

過度な病気不安から身を離す

この一連の作業で得られた結論は、

自分が持つ病気不安が、その通りに病気となる確率は、かぎりなく低い

ということでした

そして、私が病気不安が強い理由は、
母が持つ強い病気不安を私にぶつけられ続けていた影響であり、
私が特別病気になりやすい人間だからではない、ということもはっきりしました

物心つく前から母から病気不安をぶつけられ続けていたため、
ここを冷静に考えることができていなかったのです

しかし、母から距離を取り、しっかりと立ち止まり、
冷静に過去や思考の根源と向き合うことで、
ここまで到達することができました

その後、私にずっとまとわりついていた、
脊髄反射のような病気不安は起こりにくくなりました

たとえ病気に対する不安が湧き出てきても、

  • 「あ、いま病気に対して不安だけど、
    これは昔の強烈な不安体験からくる単なる脊髄反射なだけだ」
  • 「実際の私の状態と、病気とは別のものだ」
  • 「つまりいつもの取り越し不安だ」

こんな風に、冷静に考えることができるようになりました

これは私にとっての大きな変化でした

まさか、長年悩まされていた過度の病気不安を客観視し、
そこから距離をとれるようになるとは思ってもいませんでした

コロナ禍における病気不安

2020年の初めより、新型コロナウイルスが猛威を振るい、
病気不安の強い私だけでなく、普通の人々までもが
病気の不安と恐怖に陥れられています

有効な薬やワクチンが開発・普及しない限り、この不安な日々は続きます

以前の私だったら、突然世界中に広がり続けるこの病に対して、
不安と恐怖で立ちすくみ、日常生活を送るのが困難になっていただろうなと思います

しかし、そうはなりませんでした

だからといって、全く不安と恐怖がないわけではありません
さすがに感染爆発が起こった当初は、不安が募り、不眠や、
体が思うように動かないなど、日常生活にすこしの支障が生じました

しかし、以前のような強烈な不安反応が起きることはなく、
日常生活は淡々と送れています

これは、病気不安と私の関係性を、
コロナが蔓延する少し前に徹底的に考察したことで、
病と自分との適切な距離感」がしっかり取れているからだと思います

ここに、「コロナと私との関係性、距離感」
それを考える手順を記してみようと思います

  • コロナとはどのような病気で、
    どのような行動や属性の人がかかりやすいのか?
  • かからないためには、自分にはどのような対策ができるのか?
  • 対策を、日常生活にどう組み込んでいくか?

このことを調べていくと、適切な防疫方法を心がけることと、
最新の情報を常に取り入れることの大切さがわかります

これらは、厚生労働省のサイトで常に確認することが出来ます

コロナについての知識は、ウイルスの専門家がわかりやすくまとめた情報を
頭に入れるのもまた大切なことですね

そうすると、以下のことに確信を持つことができて、
これ以上の余計な不安に悩まされることはなくなりました

  • 正しい知識を身につけて、日常生活の中に防衛的な行動を取り入れて暮らしていれば、
    新型コロナウイルスに感染する可能性はかなり減る
  • 万一感染してしまったとしても、重症化の可能性は、
    基礎疾患のないアラフォー女性である自分の場合は、決して高いわけではない

このように、コロナと自分の適切な距離感をつかむことによって、
いたずらに不安に支配されずに暮らすことが可能になりました

新型の病が世界的に爆発的に蔓延する、
という、これまで経験したことのない状況下で

  • 事実を冷静に理解する
  • 自分ができる対策を日々行う
  • これらを実践すれば、感染する心配は限りなく低くなる。
    それ以上余計な心配をしなくていい。
  • この結論に、自らを導くことが出来た

ここまで冷静に到達できたことが、私の自信になりました

コロナを総括するにはまだ早すぎますが…
「8割おじさん」こと西浦博教授のこの本には、2020年初頭からの、コロナとの格闘の様が生々しく綴られています。
「数理モデル」という概念を知ったのも西浦先生のお話からでした

突然降りかかってきた疫病で自分の心身の状態を知る

新型コロナウイルスという新たな病による世界の変容。
こんなことが起きるなんて、
長年病気不安に支配され続けていた私でしたが、予測すらできませんでした

一方で、突然このような恐ろしい事態が起きても、
私は病に対して以前のような過剰反応や、他のことが手につかないくらいの不安や
恐怖に支配されるようなことはありませんでした

母の病気不安をぶつけられ続け、それに脅かされ、
病気不安で頭がいっぱいだったかつての自分とは全く違う心構え
生きることができるようになっていたのです

フワフワベッドにごろんと横になるモフモフねこちゃん…癒しの写真を見るだけでも、心にパワーをもらえます

世界に突然降りかかってきたこの新型コロナウイルスは、
感染が依然として拡大をつづけており、不安は続き、防疫には気を抜けません

しかしながら一方で、私にとっては、このコロナの発生によって
「今の自分は、病との距離感を冷静に測り、適切な対応を取ることができる」
ということを確認できた機会となりました

これからも、引き続き冷静に情報収集をしつつ、
自分ができる防疫を続けながら、淡々と毎日を過ごし、
有効なワクチンや治療法が普及することを待ちたいと思います

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