毒親育ちは、どう生きていけばいいの?

毒親育ち


これまで、普通親育ちと毒親育ちの、残酷なくらいの違いを書いてきました

毒親育ちは普通親育ちのようには生きられず、たくさんの辛さを抱えながら、残りの人生を進まなければならないことが嫌というほどわかりましたね…

じゃあ、毒親育ちは、これからどう生きていけばいいの?

私がたどり着いた結論はこちらです

毒親育ちはこれからどう生きていけばいいの?
  • 「全く違う人生を生き直す」という方法は、時間とエネルギーがかかりすぎて現実的ではないので避ける
  • 現在置かれている場所で、毒親を回避しながら、幸せや楽しさを追求する生き方をする

どうしてこのような結論に至ったか?それを記していきたいと思います

スポンサーリンク

「全く違う人生を生き直す」という方法をお勧めしない理由

これまでの生き方をやめて、一から生き直しをする。

そうしたい気持ちは痛いほどわかります。こんな辛い人生、もう投げ捨てたいですよね

しかし、実際にそれをやるのは膨大なエネルギーと時間がかかります。

しかもせっかくがんばっても、がんばりが無駄になってしまう可能性が高いんです。

ぴよちゃん
ぴよちゃん

なんでそんなことわかるの?

それは、私が身をもって経験したからです…

努力が無駄になる理由1・やりなおすには時間もパワーも足りなすぎる

以前、私は普通親育ちの人のようになりたくて、生き方を一から変えるチャレンジに挑みました

具体的に取り組んだ努力はこちらです

  • たくさんの人と積極的に交流する機会を持つ
  • 勉強や仕事、趣味に幅広く取り組む
  • 1人で家にこもるのではなく、なるべく外で人やイベントに触れる

お手本は、充実した人生を送る、普通親育ちの人たちです。

必死で彼らを観察して真似をします

でも、どうしても、がんばりが長続きしないんです

いつも途中で疲れてしまい、人と関わることが困難になり、倒れるように寝込んでしまい、人生が一から作られ前進するどころか、逆に停滞・後退していました…

私は、どうして一から新しい人生を作り直せなかったのでしょうか?

これには2つの理由が考えられます

毒親育ちはそもそも心身疲れ果てている

毒親育ちは、毒親からの長きにわたる攻撃を受け続けて体力の消耗度、疲労度が高く、そもそも頑張りがききません

そこに存在しているだけで、ただ生きているだけで、すでに疲れているのです

そこから人並み以上の頑張りをするなんて、自分自身に対する要求が、限界を超えすぎてしまっています

全く違う生き方を、自分一人で構築するなんて無理がありすぎる

毒親育ちがなによりも欲しい、普通親育ちが走るような快適な道路というものは、

普通親や親族達が、たくさんの愛情と知恵をこめて作られた立派な道路です。

一朝一夕に出来上がるようなものではありません

それを、疲弊した毒親育ちが、どうして一から作ることが出来るというのでしょうか

そんなこと簡単にできるわけがありません。

雲をつかむような無理な話です…

努力が無駄になる理由2・毒親からの妨害が入り、余計に疲れて消耗する

また、このように、子供が毒環境から抜け出す努力をすると、毒親は目ざとく察知し、子供の足を引っ張りだします

私が今の環境を抜け出す努力をしていた時に、毒親に浴びせられた言葉はこちらです

  • 「あんた、最近自分ばっかり楽しそうだねえ」
  • 「そんなことしていったい何のためになるの?バカじゃないの?」
  • 「私が若い頃なんてあんたみたいにのんきじゃなかったよ、いいご身分だね」

このように、子供のやる気を削ぐ言葉を次々とぶつけてきます。そしてたくさんの罪悪感を背負わせます

なぜ、毒親は、子供の努力を妨害しようとするのでしょうか?

恐らく、毒親は自分の人生にたくさんの不満を持ちながらも、自分の人生を変える努力する気持ちを持っていないのです。見栄を張ったり、子供を道具として使って一時的に満たされる、というその場しのぎで人生をごまかして生きています。

根本の解決をしようという決意なんてありません

そんな毒親にとって、目の前で、必死に人生を根本から変える努力をしている子供は、目障りでしょうがないのでしょう

そのため、出来る限り子供の足を引っ張ってその努力を止めさせ、自分と同じ苦しい場所にとどめておき、引き続き自分の道具として利用したいし、自分たちのように、辛く苦しく生きてほしかったのだと思います

子がいい人生を送りたいと願い、それに向かって頑張っているとき。毒親は応援どころか、むしろ逆の言動を取ります

  • 元の辛く苦しい人生に戻れ!
  • お前ばかりたのしく楽になるのは絶対に許さない!

そして様々な手を使って、子の努力に対して、妨害をしてきます

暴れる親を目の前にして、毒親育ちは、罪悪感や疲労でいっぱいになり、抵抗することは非常に難しいのです

毒親育ちが穏やかに生きるすべはないのか!?

手を尽くせない。八方ふさがり。毒親育ちには、そんな言葉がまとわりつきます…

うなだれる私たちの横を、いつも軽快に歩く普通親育ち。

私たちのようにおかしな人間の妨害に遭うこともなく、それに深く悩むことなく、人と上手に付き合いながらスムーズに生きている彼らを見ると、やるせなくなりますよね。同じ人として生まれ、どうしてこうも人生の難易度が違うのか…

その上、生き直しもできないほどに毒親育ちは疲れ切っている。絶望感でいっぱいになります

その気持ち、よくわかります。私も普通親育ちの華麗な笑顔できれいでスムーズな生き方を横目でみながら、絶望感ややるせなさを抱え、長年生きてきたのですから…

いまこの場所で、自分にとっての幸せな生き方を追求する

そこで、私は疲れ切った毒親育ちのみなさんに、以下のような生き方をおすすめしたいと思います

  • 人生を一から変える!などという無理はせず
  • 自分にフォーカスを当て
  • 「自分の心が求めていること、楽しいこと」を追求する

自分に残ったエネルギーや時間は限られています。毒親にやられて消耗がはげしい毒親育ちなら、なおさらエネルギーは貴重なものです

しかも、年を重ねるとそれはどんどん目減りします

無駄にうごいて消耗するのはもったいない!

自分の資源をこれ以上無駄にせず、有効に活用するには、自分の今の持ち物を活かして、楽しく生きることに力を注ぐことがよほど建設的です。

うらやましい普通親育ち。

でも、私達は、この道をゆっくりと歩いているうちに、彼らは生涯見向きもしないであろう、けもの道に咲く可憐な野花に心癒されることがあります

倒れて動けなくなって、空を見上げた時。とてもきれいで、涙が出るほどの感動に包まれます

ずっと背負い続けてたおもり(毒親)を思い切って体から離して、恐る恐る一人で歩いてみたら、身がとても軽くなり、楽しく前進できるようになった自分に感激しました

自分の歩く道にある、そんなささやかな楽しさや、ふと得られる気づきによって、少しずつ心が満たされるうちに、心身の疲れがすこしずつ和らいでいきます

そうすると、不思議なことですが、ある日、これまで出来なかったことがふわっとできるようになるんです

それははたからみると笑われてしまうような小さなことなんです。例えば、お風呂掃除がきれいにできるようになった。ノートに字を落ち着いて書けるようになった。普通親育ちに言えば笑われてしまうような、そんな些細なことです

でも。そんなことすら、エネルギーを奪われ普通にすることができなかった毒親育ちが、ある日ふっとできるようになった瞬間。得られる喜びは、それは大変大きなものです。

そこでまた、毒親育ちには、パワーがチャージされます

そんな日々の積み重ねによって、自分なりの救われや幸せを、少しずつつかんでいくことができます

大きく変わろう!なんて無理をせず、障壁をよけながら、腐らずに。

自分なりの楽しさを見つけながら、淡々と。

いま置かれている道を、ひたすら前に向かって歩き続けることで、少しずつ、自然に、良く変わっていけます

誰とも比較する必要なんてありません。だって、比較できるくらいに、自分と全く同じような、絶望的なスタートラインから人生が始まり、けもの道を血まみれになって生き延びてきた人なんて、この世には1人も存在しませんよ。

他人との比較なんて無意味です。比較するならば、過去との自分、それだけです

うさちゃん
うさちゃん

本当に良く変わる事なんてできるの?
なんでそんなこと言い切れるの?

毒親からの攻撃に疲れ切って、何年も倒れたままで身動きが取れずにいた私が、ひたすら、今この場所でできること、楽しめることに力を注ぎ続けた結果。

現在、こうやって自分の気持ちを文章にしてまとめ、ブログとして発信できるまでになりました。エネルギーは、確実にチャージされてきていることが実感できます

私の、この良い方向への変化が、「毒親育ちは、今のフィールドで、自分のペースで歩いていけば、良い方向に変われることができる」。その一つの証明になるかと思います

毒親から身を守る方法2つ

ただし、ここに到達するまでに、一つの大切な条件があります。それは、自分に危害を及ぼす存在である、毒親とは関わりを断つこと・極力接触をなくすことです。

自分が安全に過ごすことのできる場所の確保。これがとても大切になります。もし、実家でないと暮らすことが難しい方は、なるべく心のバリアを張って、毒親の物理的、心理的な侵入を防いでください。自分を守ってください。そして毒親から身を離せるための情報収集をおすすめします。

具体的に、身を守る方法を二つ、記してみたいと思います

「他人を攻撃せずにはいられない人」毒親から身を守る方法

「他人を攻撃せずにはいられない人」という本があります

この本は、この世に存在する攻撃的な人間についてのくわしい説明がされている、とても分かりやすい本なのですが、その攻撃的な人間には、虐待や精神的攻撃をしかけてくるような毒親のことも含まれています

筆者によると、毒親に攻撃された子供というのは、世の中に出てからも、攻撃的な自己中人間のターゲットにされてしまいがちなのだそうです

精神科医として、たくさんの虐待された経験のある患者に接してきた筆者は、そんな毒親育ちで攻撃的人間にターゲットにされやすい人に、どうしたら攻撃対象にならずに対応できるのか?ということをくわしく教えてくれています

毒親対策に、そして、社会で毒親のような人間にこれ以上自分が食い物にされないためにも、このような本を読んで、今後の自分の身を守る方法を身に着けることをおすすめします

新書版だけではなく、図解されてわかりやすく編集された本も出版されているようです

レオパレスなど、安く借りれる場所に身を移す

毒親育ちはレオパレスにお世話になった人が多い

そんな話を聞いたことがあります。とてもお手頃な価格で、家具付きの部屋を借りることが出来るレオパレスのような、一人で安心して住むことのできる場所をさがすという選択肢もあると思います

物理的に毒親から身を離すというのは、とてもよい効果があります

私もその経験があります。実家を離れた後、長年悩まされた数々の体の不調が解消しました

賃貸

毒親育ちが幸せに生きるには

毒親育ちが幸せに生きるには。

  • 毒親と心身の距離を取り、これ以上危害を加えられないように回避しながら、
  • 周りと自分をいたずらに比べることなく、自分のペースを大切に
  • 自分なりの喜びや楽しさ、小さな達成感を味わいながら
  • 目の前の道を淡々と歩き続ける。

これが、私の経験から得ることが出来た、毒親育ちでも幸せに生きることが出来る方法です

同じ苦しみの中にいる方の、少しでもヒントになり、より息がしやすく、リラックスして生きることが出来る人が一人でも多くなれば、うれしいです

コメント

タイトルとURLをコピーしました