“毒親の毒の種類”についてー子の内面に侵入し、破壊する毒 編ー

毒親育ち

前回の記事で書いたように、毒父の毒の出し方というのは、ひとことでいうと単純なものでした

毒父と毒母、”子にぶつける毒の種類”が違いました。ー暴力に訴える毒父ー
毒父と毒母、同じ毒親とは言え、子にぶつける毒の形は違いました。この記事では毒父の毒について解説したいと思います。毒父の毒を一言で言うと、単純な暴力・暴言という形でした

力に任せた暴力、大声を出して叫んだり暴れる。

家族を無視したり、ものに当たって家族を威圧する‥

それに対して、毒母の毒親の出し方というのは一見わかりにくいんです。

でも、確実に、じわじわと子の内面に侵入し、内面から子をだめにしていくようなやり口でした

毒母による毒によって、私は長い間、その後遺症に苦しめられました

子の内部に侵入し、踏み荒らし、長期にわたって子を苦しめるような、毒親による毒。

この記事では、そんなわが毒母の毒について書いていきたいと思います

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毒母の毒は、一見わかりにくい。”内部に侵入してくる毒”

毒母の毒の出し方とは、子の内部へ侵入して、ぐちゃぐちゃに暴く、というものでした

子供の部屋とか日記とかの物理的なところや、子供の心や考えなどの内側の大切な部分に至るまで、毒母は平気で侵入して、踏み荒らしてきたものでした

それは一見、暴力性や攻撃性が薄いので、直接的な暴力よりも、わかりにくいんです

しかも、毒母は子を思う親、母みたいなスタンスを取りながらやってくるので、ぶつけられる子供も騙されやすいですし、なんなら長いこと、それが毒だと気づいたり避けることが難しかったんです

毒母は、子のパーソナルな部分にずかずかと侵入しては、

あんたこんなこと思ってるの!

こんなこと好きなんだ!ばかじゃないの?

‥などと勝手に入り込んだり、見ては大声でバカにしたり、強く否定します

まるで、私の大切な場所にブルドーザーで乱暴に入り込まれ、毒母好みの土地に無理やり直されるような、そんな横暴を働かれたような感覚でした

子供は、家庭という密室で、母親とと長い時間をすごさなければならないため

子供はどこへも逃げることはできず、毒親の侵入を許すしかありません‥

子供の部屋や日記を暴いてはバカにする、子の領域に入り込む‥

例えば、私の毒母は、私の部屋を定期的に荒らし回ったり、日記や友達との交換日記を読んでは「あんたこんなこと考えてるんだ」と秘密を暴いたり、

なんか嫌なニヤニヤ顔で、荒らして得た私の個人的な情報を大声で触れ回ったりしていました。

触れてほしくない部分に侵入し、暴く。

毒母は、成長した私に対しても子の境界線を暴く行為を止めませんでした

成長した私の人間関係にぐいぐいと入り込んでくるんです。普通ありえませんよね?

私が通う大学や、勤めてる会社に差し入れをもっては突撃してきたり、

私が関わっている友人や上司、同僚などの人間関係や彼らのキャラクターなどを、毎日細かく聞いてきては、私の交友関係を把握しようとするんです

気持ち悪いですよね‥

子供の頃から毒親に侵入さ続けていると「いやだ、やめて」と拒否できなくなる

こんな気持ち悪いことされてるのに、なぜ拒否しないの?

そう思いますよね?

毒親は、子がそう言えなくなるように、子が幼い頃から巧妙に仕向けるんです

少しでも「嫌だからやめて」と否定すると、毒母は子供の罪悪感につけ込むような演技を始めます

悲しい顔をして、

悲しい!

お母さん、あなたのためを思ってやっているのに‥

と、子への愛が深いゆえに暴走しちゃう母を装い始めます

お母さんの、”愛ゆえから来る行為”をあなた否定するの?

ひどい子供!

あなた親不孝!

と一転して「子を思って行動してるのに、子に否定されるかわいそうな母」をやりはじめるんです

毒親からのパーソナルな部分への侵入を嫌がる子供=親の愛を否定しているひどい子供だ!と罪悪感をつつき、全力で子を責めてくるんです。

ほんとうの加害者は毒親のくせに、子供が冷たい!と子供を加害者にして責めるんです。

この攻撃を幼い頃から何度も受け続けると、子は学習的無力感に陥って、もう反撃ができなくなってしまうんですよ。

それどころか、この親の行動を無理やり正当化し、飲み込むしかなくなってしまう。

お母さんは私を思って、この行動をやっているんだ

お母さんがやりたいようにさせることが、親孝行っていうことなんだ

こんな風に、幼い頃に、飲み込むしかなかった辛い現実をむりやり正当化して、歪ませて解釈してしまうと、大人になってもその歪んだ解釈はしみついてしまい、なかなか自分から離れません

毒親家庭の子供は、毒親からの境界線侵入を気持ち悪いと思いながらも、拒絶できずに許してしまうことになります。

そして、いちど境界線侵入を許してしまうと、毒親はまるで息をするように当然のこととして、普通に子供の境界を侵入するようになります‥

子供が幼い頃から、内面への侵入という人として許しがたい嫌なことを正当化され、むりやりされ続け、事実のねじまげを強要され続けていれば、子供の心身はおかしくなるに決まっていますよね‥

まとめ

暴言や暴力といった父の毒の出し方と比べると、毒母のそれは一見優しげですが、

実は、子供の内部に侵入し、蹂躙し、子を内部から破壊するという、極めて悪質で子に大ダメージを与えるやり口でした。

  • 子供の内部に入り込み、否定や罵倒で踏みにじり、自分のいいようにむりやり作り替える
  • 子供がそれを嫌がると「親の愛を否定するのか!」と親という立場を悪用してわめき、子が拒絶することは悪いことだ、と思わせる
  • 引き続き、自分と子との境界線を超えて、子の大切な個や内部をめちゃくちゃにかきまわし続ける…

とんでもないですよね

毒父のわかりやすい暴力とは対照的に、私はこの毒母の内部侵入タイプの毒から離れ、毒母を突き放すのに、本当にたくさんのエネルギーと時間を要しました

私のこの生きる上での辛さや苦しさの根源は毒親だった、ということに気づき、必死の思いで疎遠を決行した後も、自分は親を悲しませ、だめなことをしてるんじゃないかという罪悪感が、毒母によって踏み荒らされた心の内部で暴れました。

本当に長いこと苦しめられた。今も100%は振り切れていないように思います。

わかりやすい暴力とは違い、愛情深い親を装って子の内部に侵入し、破壊し、毒親のいいように子の内面を作り替えるという、こういう子の内面を突いてくる毒親の毒の出し方というのは、子に本当に根深いダメージを与える行為なんです

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