私の親は、両方とも「子に生涯にわたって生き辛さや後遺症などの害を与える」毒親でしたが、毒父と毒母、それぞれが私にぶつけてきた毒のかたちや性質は違ったんですよね。
その違いをひとことで言うと‥
- 毒父→暴力や無視などの外部からの単純攻撃
- 毒母→子との境界線を侵入したり、被害者を装って感情を揺さぶり依存を深めるような、内部からネチネチしたいやらしい攻撃
という感じです
親によって、外側と内側から毒攻撃を受け続けてきたら、子供はおかしくなるに決まっています
私はいつまでたっても毒親から付けられた傷がうずき、後遺症が体から抜けません。
人生を進むのを未だ様々な方向から邪魔されます。
恐らく一生涯、この深くつけられた傷や後遺症を背負い、だましだまし生きていくことになるのだと思います‥
この記事では、子に致命的なダメージを与えた毒親のうち、毒父が振りまいてきた毒の種類・その表現方法について書いていこうと思います
毒父の毒とは、わかりやすい毒。ー暴力、無視、ものにあたるー
毒父がまきちらす毒は、どちらかというとわかりやすい毒でした
具体的には、暴力や暴言、不機嫌や無視などを、家庭内で家族に撒き散らしました
しかもそれはいつどんなきっかけで起こるのかわからず、一見機嫌がよさそうでも、突然降って湧いてくるように怒り出すので、
まるで地雷と暮らしているような感じ、たとえ父が機嫌よく笑っていても、こちら側としては常に緊張状態だったように思います。
家はくつろげる場所ではなく、緊張の場所でした
毒父はわが毒家庭唯一の男だったので、家庭内の誰よりも腕力があり、声も無駄にでかく、
彼が暴れ散らすと幼い私は本当に恐怖でいっぱいで、身を縮めて震えていたものでした
「毒父の暴れ狂い」は子の成長と共にしぼんでいった
毒父は、私が中学生位までは、暴力や暴言や無視などの物理的な攻撃が続いたのですけれども、
私が成長と共に体が大きくなり、何より、私が勉強に励むようになるとそれはわかりやすく激減しました。
父はこれまで勉強を全くしてこなかったことにコンプレックスがあったようでして、
中学に挙がり、自分から勉強をしている(ように見えた)私には、複雑な思いが芽生えたようです
でも、私が中学生の時、休日に勉強している私の部屋に毒父が突入してきて「お前そんなことばかりしてんじゃねえよ!」と椅子を蹴り飛ばして殴りつけ、テキストをぐちゃぐちゃにされたことは絶対忘れられませんけどね‥
あれは教育でもなんでもなく、「勉強なんかしやがってる、気に入らねぇガキをしばく」という行為でしかありませんでした
しかし、毒父からの、私に向かった暴力行為はそのへんで大体おさまり、その後、何なら会話もしなくなりました。
奴は小さい体の幼い子、何も知らない幼い子という、圧倒的に弱い立場にたいしていじめをするタイプだったのですね。
そんな幼い子が体が大きくなり、自分がやってこなかった勉強をやってる人間になってしまったら、危害を加えることにヘタレたんだと思います
そしてどうなったかというと、その後はだいたい、私の存在がないような無視、無関心と言う状態になりました。
例外的に、私が高校に合格したり、就職をするなど、私の人生のステージが変わったことを「うちの子こんなところに入ってね」とかそういう時だけ利用していましたね
「あなた、お父さんの話は全然しないんだね」
30代前後、私はこれまでの無理がたたり、心身がくたくたに疲れ果ててしまい、限界を感じて心療内科に駆け込みました。
主治医に対して自分が歩んできたこれまでの話や、辛かったエピソードなどを泣きながら話しました
その話をじっと聞いていた主治医は、こう言ったんです
あなたからは、お父さんの話が全然出てこないね。
お父さんの存在感をまったく感じない。
主治医にこう言われて初めて気づいたのですが、
毒父というのは、私が中学生ごろに、私に対する暴言暴力が激減して以来、私の中では、存在感がほぼなくなっていたんですよね
毒父による後遺症
ただし存在感がなくなったからといって、彼が私の幼い頃に猛烈に暴れ、暴力や暴言をぶつけられたことによる後遺症はしっかりと残りました。
それは男性に対する恐怖と、大きな音に対する恐怖です。
私が生まれて初めて接した成人男性(毒父)は、大声を出し暴れ狂い、暴力を振るう人間だった、という事が強烈に刻み込まれてしまった。
そのため、
男性というのは、大声を出して、強い力を持っていて、暴力を振るう
大変恐ろしい存在だ‥
ということが、心に強烈に刻み込まれてしまいました。
その影響だと思うのですが、私は昔から、男性芸能人のファンになることが、滅多にないんですよね
昔から好きになるのは優しそうで可愛い女性芸能人や女性有名人ばっかりで、男性はなぜかあまり好きになれない。すごく偏りがあるんです。
これは、毒父によって植え込まれた、男性に対する恐怖感が影響しているのだと思います
また、私はいまだ映画やドラマテレビをを見ることができません。楽しむことができません。
本当に心身の調子が良い時に、話題作を数年に1度楽しめるかどうか、という感じなんです。
これもちょっと普通では無いですよね。
なぜかというと‥テレビやドラマって映画って、男の人が突然どなったり、大声を出したりしますよね。それがいつくるのか、怖くてしょうがないんです‥
まとめ
毒父の毒の出し方というのは、はっきりいって単純なものでした。
力に任せた暴力、大声を出して叫んだり暴れる。無視やものに当たるなどで、家族を嫌な気持ちにする‥
でもそれらの迷惑行為は、子供が成長するにつれ、回数は激減しました。
毒父の毒のまきちらしというのは、”幼い子”という絶対にやりかえしてこない存在にしかやらない、へたれの所業だったわけですね
幼い頃はずっと、暴れ狂う毒父に恐怖を感じていたため、男性や大きな物音に対する恐怖やネガティブイメージを持たされてしまった、という後遺症こそありましたが、
子に成長と共に、毒父は暴力行為を働くことは激減し、
それと同時に彼は子との関わりをほぼ止めたため、私にとって、毒父の存在はとっても薄いものとなりました。
次の記事では、毒母の毒について解説したいと思います。
単純な毒父の毒とは違い、毒母の毒は、大変いやらしくねちっこい毒だったのですよね‥
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