毒親は、子供が「毒の連鎖する一族」から抜け出し、幸せになることを許さない その1

毒親育ち

不幸な毒一族に生まれ、毒一族からの命令にずっと従い続けてきた毒親たち。

彼らはずっと、自分の親、その親‥毒一族の幸せのために動くことを最優先し、自分の素直な感情を持つことや出すことを禁じられ、毒親や毒一族の命令通りにうごかされてきました

そんな人生を送ってきた彼らは、「自分の子供も、俺たちみたいに生きるのが当然である」と思い込んでいます

俺たちの、これまでの辛く苦しくがまんばかりの自分の人生‥

本当につらかった‥

だから、子供だって同じ思いをすべきなんだ!

こう思い込み、子にも自分のような人生を送れとナチュラルに強要します

「親は子の幸せを願う」という、普通の親が持つ感覚は、不幸な毒人間には存在しません‥

だって、俺たちだってずっとそう生きてきたんだから。
俺たちの子であるお前だってそう生きるのは当たり前なんだ!

=子供であるおまえだけがここから抜け出したり、俺たちの管理からはずれた別の場所で幸せになるのは絶対に許さない!

毒親の心の奥底では、このように、我が子に対して毒を流し込む強い決意や、これまで毒一族にがまんややりたくないことをさせられた恨みや憎しみなどがドロドロと入り混じったようなどす黒い感情が煮えたぎっています。

おとぎ話などの物語を読んでいると、たとえば不幸な境遇にいる家族が登場すると、その親は「わが子よ、せめてお前だけは幸せになるんだよ…」と子だけをを不幸から必死に逃がそうとする、なんていう場面を見たことがありますが‥

かつて一度も毒親に幸せを願われたことはなく、むしろお前なんて甘ったれてる、俺たちよりもっと不幸になれ、大変な思いをしろとばかりに、毒親に足を思いっきり引っ張られ続けてきた私は、本当にこの世にそんな子供思いの優しい親、本当にいるの?ただの作り話だよね‥?と不思議に思ってしまいます‥

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毒の英才教育として‥子に感情や考えを持つことを禁じる

毒親は、子が素直な感情を持ったり、出すことを異常に嫌がり、必死で禁じます

毒一族で目上の毒や、これまで連鎖してきた毒ルールに従って一生を生きるには、素直な感情や考えなど、そんなものは邪魔でしかないからです。

私は毒一族の中に生まれ落ち、育つなかで、ごく幼い頃から、自分からわきでる自然な感情や意志を出すことを禁じられたり、自分の好きなことを毒親から罵倒され、そして奪われてきました

好き、嫌い、悲しい、これが好きだからやりたい‥などの自分の素直な思いを出そうものなら、毒親から大いに罵倒や嘲笑を浴び、そして激しく否定されたものでした

  • メソメソ泣くんじゃねえ!
  • ガキのくせに生意気な口きくんじゃねえ!
  • お前はいつも反抗ばっかりしやがって!

この言葉は、私が物心ついた頃から、父親に何かというといつも浴びせられていた言葉です。

どういうことかというと…

  • メソメソ泣くんじゃねえ!→お前の感情を素直に出すな
  • ガキのくせに生意気な口きくんじゃねえ!→お前の意見や考えなど、親の前に出す権利はない。感情や意見は押し殺せ
  • お前はいつも反抗ばっかりしやがって!→お前の言ってることはすべて親への反抗、やってはならないことだととらえている

毒親は、「毒一族に生きる人間として、自分の素直な感情を出すな、意見を持つな、親に逆らうな‥」という指示命令を、私が生まれて間もなくから容赦なくどんどんぶつけました

毒親はこうして、子供が感情を殺し、毒一族に盲従する人間となるよう、いちはやくこの毒環境に順応するよう、幼い頃から常に感情や考えを外に出す子に対して、全力で脅して萎縮させぶっ叩いて禁止します。

少しでも感情や考えていることを外に出そうものなら、子をひたすら罵倒し嘲笑したりして「それは間違っていることだ。やってはいけないことだ」という強い意志表示をします

毒環境に適応させるためには、自分の感情や考えなど邪魔なだけ。

そんなものを持たないように、ちいさいころから叩き潰すんです。

そうすれば、我が子も、自分たちのように毒一族に盲従する”立派な子孫”となると、そう考えている。

こうして、自分たちのように、わが子もずっとこの毒環境に思考停止状態で留まり、毒親の、毒一族に盲従し続ける立派な”毒一族メンバー”になるようにと、子供が幼い頃から、毒の英才教育を施すんです

くさりにつながれたゾウ

子の意志や感情を奪う。

彼らはかつての自分もそうされてきたことを、我が子にも当然すべきことなのだ、と思い込んでいます。

現在、毒まみれな毒一族から抜け出し、距離を置いている私が、毒から遠く離れたこの場所から毒親たちを見ると‥

毒一族が代々やってきた以外の生き方を知ろうともしない、そこから抜け出ようともしない、そしてナチュラルに次世代に毒を押し付けてきた彼らに対して、怒り、恐ろしさ、そして哀れさ‥様々な複雑な感情がわきおこります

くさりにつながれたゾウ|ころりん ころらど COLORIN COLORADO
本書について あきらめない気持ちを持つ大切さを問うおはなし。 概要 「どうしてゾウのようにおおきな動物が、サー

わが毒親をはじめ、毒親に代々盲従しつづける毒人間たちというのは、くさりにつながれたゾウ状態ですね‥

幼い頃から親によって、恐怖によって制御され、与えられる禁止や否定にガチガチに縛られると、

例えもうすでに体も脳も心も自由に動ける大人になっても、「自分は今でも毒親や毒一族の禁止や否定という鎖につながれたままだ」と心が、脳が、錯覚してしまい、自ら望んでその場にしばられるようにとどまり続けてしまう‥

人がごく幼い頃、圧倒的に大きく強い大人という存在から、恐怖や暴力といった強烈でありネガティブな方法で縛り付けられる経験をすると、自分はここから逃れられないのだ‥と

そして、そこに一生涯とどまってしまうほどの強烈な思い込み・植え付けをされてしまうのでしょうね‥

辛く苦しいはずの場所にずっとい続けて、まるでアリジゴクのように私をそこに引きずりおろし、一生とどまらせようとしていた、必死の形相の毒親を思い出します

サーカスでみた おおきなちからづよいゾウが、どうして、くさりにつながれたままでいるのか。それは、杭につながれたまま、もう けっして自由になれないって、自分で決めつけてしまったからなのだと。

くさりにつながれたゾウ | ころりん ころらど より

どうせできっこない、そんな失敗した記憶をひきずって、自分の力を決して試そうとしなかったんだと。

くさりにつながれたゾウ | ころりん ころらど より

その2では、毒親が私に毒英才教育を施してきたときの彼らのマインドや、私が成長後、毒環境から脱出した時の毒の暴れっぷりのことなどを書いていきたいと思います


コメント

  1. やきいも より:

    ティーコさん

    はじめまして。

    救いを求めてネット検索していたところ、ティーコさんのプログにたどり着きました。

    私は自身が毒親育ちとハッキリ認識できたのは昨年のこと。もう生まれて半世紀過ぎる頃でした。
    それよりも若いときに毒親育ちであることを認識できたティーコさんを羨ましいなと思います。

    更年期障害もあり頑張りがきかなくなり、昨年うつ病になりました。
    それでやっと、頑張りすぎてしまうことや生き辛さの原因は毒親育ちによるものだと認めることができました。

    ティーコさんのブログを読みながら、私の言いたかったことを代弁してくれているように感じています。
    ティーコさんの文書は、私の頭の中で別々のピースになっていた思いや考えをつなぎ合わせて1つにまとめて形にしてくれているように思っています。

    ブログを読んで、あともう少し生きてみようかなという気がしてきました。

    ありがとうございました。

    • ティーコ ティーコ より:

      やきいも さま

      はじめまして。ブログをお読みいただき、そしてコメントをお寄せくださってありがとうございます!
      「どんなにがんばっても前へ進んでいる気がしない、そしてこのクタクタに疲れ切っている心身は一体どうして?」…
      その根源・原因が実の親にあったというところに気づいたときは、本当に衝撃でしたよね
      私もやきいもさんのように、たくさんの毒親育ちの方の体験談や本を読むことで、衝撃で混乱した心を少しずつ整理してきました。
      このブログがやきいもさんにとって、何か少しでもお役に立てましたならば、とてもうれしいです!
      よかったらまた、見にいらしてくださいね。

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