辛さや苦しさは、人を磨き成長させるといいますが…
あまりにも長く不幸が続いたり、その人にとって過度な辛さや苦しさというのは、逆に人を不幸にし、人を歪ませる‥
辛さ苦しさにまみれ続けた毒親を見てきた私は、毒親の姿から、このことを嫌というほど学びました
だから、人というのは、「自分を幸せにしていこう、幸せに向かっていこう」、と決意し行動しなければならないんだ、と同時に強く思うんです
不幸や苦しみに長くはまりつづけて歪んだ毒親
この記事で「不幸な毒親は、わが子の幸せすら願えず、わが子も”毒まみれの不幸な一生”を過ごすことを願う」ということを書きましたが‥
毒親を見ていると、「不幸は人間を歪ませる」ということが、本当に嫌でもよくわかるんです
毒父の口癖は、「人間辛抱だ」だった
毒一族の毒の中で、辛く苦しい一生を終えた毒父の口癖は、「人間辛抱だ」でした
毒父はこれを、自分だけでなく、周りの人、特に家族に押し付けました。迷惑…
彼は
自分も嫌なことをたくさん辛抱し続けたんだから、
家族であるお前らも、辛さや苦しさを辛抱しろ!
人生なんて辛くて当たり前だ!
というマインドだったようです。やめてほしい…
毒父は、人に辛さを押し付けるだけでは満足しませんでした。
毒父はがまんでたまったフラストレーションを、不機嫌や暴力暴言という形で、家族にまき散らしていました。最低…
長い間、辛さや苦しさをひたすら辛抱していた毒父からは、毒がどんどん溢れ出し、周りに悪影響を及ぼすような状態だったんです
それでも。
まだまだ毒父は、怒りや悲しみ、そのフラストレーションから逃れられないようでした。
苦しい彼は、ストレス発散のため、常に大量のタバコと酒が手放せなかったんです
「俺は運動に励んでいるから健康体だ!」と必死の正当化と共に、いつも酒やタバコを手にしていました
やがて、恐らく、それ由来の大病を得て‥毒父は、まるで自爆のように早死にしました
毒父の病が発見されたときには、病はすでにかなり進行しており、同時に余命も宣告されました。
その時の毒父の言動からは、大きなショックの中にも「やっとこの苦しみだらけの一生は終わるのか‥」という気持ちがどこか混じっているような、そんな印象を受けました
毒父は昔から、どこかいつも苦しそうだったんです。
顔をしかめ、常に体中に強く力が入っているようで、いつも固く腕組みをして身を縮め、一人佇む。
それが、私が持つ、毒父のイメージです
幼い私が「どうしてお父さんはいつもそんな怖い顔してるの?」と尋ねると、父はうるさい黙れ!と私を怒鳴りつけましたが‥
今考えると、おそらく父自身も、自分がどうしてこんなに辛いのか?どうしていつも体に力が入っているのか?その理由がわかってなかったのだと思います。
毒父の辛さのその理由
どうして毒父はいつも辛く苦しそうだったのか?
それは、長年毒親ファーストで生きてきて、親にどんなに尽くしても、自分はいつまでたっても幸せになれずに苦しいままだったから、なんだと思います
こんなにがんばって親孝行しているのに、ちっとも楽にならず、どんどん辛く苦しくなるばかり。
その辛さ苦しさに対して、身を固く縮め、辛い顔をするしかなかったんだと思います。
感情を殺して毒一族に盲従する毒人間というのは、このように、いつまでも心身に辛さ苦しさがつきまといます
不幸な人間は、人の幸せを願えない
不幸で辛い人間は、周りの人の幸せなんて願えません。たとえ一番身近で大切な存在であるはずの、我が子であっても、です。
周りの人間が自分を差し置いて幸せになるようなことを決して許しません。
自分のように、辛く苦しく生きろと強いる。
まわりの人、我が子に不幸を平気で強いるんです
これは毒親の性質でもありますね。
自分がいつも不満や不幸だらけだからと、自分の子供の幸せすら願えず、それどころか俺たちのように不幸になれ!と平気で子に不幸や呪いを押し付ける。
不幸な毒親と、彼らに育てられ、理不尽な仕打ちを受けて、それでも必死に親にすがり続ける毒親育ち。
こうして文字にするとなんと悲しい親と子、なのでしょうか‥
毒一族の毒に思考停止状態で従い生きてしまうと、その人のみならず、まわりのみんなが不幸になり、いつまでも不幸のまま。
その上、新たな新世代・次世代にまで、自動的に不幸を連鎖させてしまうんです。毒の連鎖とは不幸の連鎖なのですね
人は自分を幸せにしなければならない
だから、人は不幸に長く浸かって生き続けてはいけない
人は、自分が幸せになる方向へ歩んでいく必要がある
毒親の辛く苦しい、最後にはまるで自爆したような、そんな生き様を見てきた私は、そう心から思うんです
たとえ目の前の人間が、親子という深い関係であっても、
この人は果たして自分の幸せを願ってくれているのだろうか?
この親と共に生きると、親と自分、どちらも一緒に幸せな気持ちでいられるだろうか?
そんなふうに、一度立ち止まって考える必要があると思います。
わが毒親たちはこんなふうに、自分と親との関係、親のことをじっくりと省みることもなく、長い間、自分の毒親に盲従し続けたんです。
その結果、一族の毒に飲み込まれたまま、本当の幸せを得ることのできない、辛さ苦しさばかりの生涯を送りました
しかも自分だけが不幸なだけではなく、周りに不幸をまき散らしたり、不幸を次世代にナチュラルにバトンするような、不幸な毒人間となり果ててしまったんです
まとめ
不幸が長く続くと、人は歪む。
不幸に歪む人は、自分の不幸を周りに平気でまきちらし、周りの人が幸せになるのを妨害するような歪んだ人間になり果てる。
毒親を長く見つづけ、彼らの人生を総括すると、このことが嫌でもわかります。
不幸な親というのは、まわりの他人だけでなく、わが子をも平気で不幸に突き落とすんですよ‥本当に恐ろしいですね。
だから、人は自分の幸せを求めつづけ、幸せにならなければならないんです
まずは誰よりも、自分で自分を幸せにしなければならない。
そうじゃないと、自分だけでなく、周りの人や子供を不幸に引きずりおろすような、そんな悲惨な人間になってしまう‥
不幸な実親がわが子の不幸を願う様を目の当たりにしてきた私は、これまでの毒親の悲惨な生きざまを見て、そのことを嫌というほどに思い知ったんです
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