バービーが、「スピリチュアルが好きで何が悪い!」って言った

雑記

フォーリンラブのバービー、明るく楽しいキャラクターと個性あふれるファッションセンスを持つ人気芸人さんですね

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インスタのプロフィール画像もほんとうに最高です…。私は最近、彼女の書くコラムをたまたま目にして、夢中で読み耽りました

バービーが大声で言いたい、スピリチュアルが好きで何が悪い(バービー)
フォーリンラブ・バービーさんによるFRaU web連載「本音の置き場所」(毎月1回更新)。11月4日には、連載を一冊にまとめた初エッセイ集『本音の置き場所』が発売されました。最新回の連載は「スピリチュアル」がテーマ。この言葉を聞くと、「ヤバ...

文章の中で、バービーは「スピリチュアルを好きでいいじゃない!」と、熱く強く主張しています

明るく楽しい彼女の中にある深い思索と、理路整然とつづられる文章に感動して、この記事を書いてしまいました

同時に、文章からは「自分が知らないことを、頭から否定するのって、損してるのかもよ?」というバービーからのメッセージを感じました。これらのことを記事にしたいと思います

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スピリチュアル=怪しいんでしょ?

スピリチュアルと聞いて、どんなイメージを持ちますか?正直、フッと少し笑って、「ああ…スピリチュアル(笑)」みたいな感じになりませんか?私はそうです。

怪しくて不確かで、ちょっと心が寂しかったり欠乏を感じる人がはまるものという、申し訳なくもマイナス寄りのイメージを持ってしまいます

特に今は、某フリーアナのワイドショー降板事件から、さらに「スピリチュアルはヤバい」とさらなる逆風が吹いている。

バービーが大声で言いたい、スピリチュアルが好きで何が悪いhttps://gendai.ismedia.jp/articles/-/77739?media=frau

一言一句おっしゃる通りです。一連の騒動を見聞きして、「やっぱり、スピリチュアルって、そういう感じだよね…」という感想が浮かびました

そもそも、日本は八百万の神の宿る国と言われ、信仰に寛容なはずだったのに、1995年に起きた地下鉄サリン事件など、新興宗教と凄惨な事件の記憶がリンクすることもあり、宗教ひいてはスピリチュアル全体に対する毛嫌いがすさまじい。

バービーが大声で言いたい、スピリチュアルが好きで何が悪い https://gendai.ismedia.jp/articles/-/77739?media=frau

そうでした。日本は八百万の神々がいる国です。

日本には神社仏閣があちこちにあり、人気観光地として訪れる人はたくさんいます

一方で、クリスマスにはケーキを食べて、大みそかにはお寺の除夜の鐘をきき、正月には神社で手を合わせてお願いごとをします

私たちの生活には、「様々な神様(仏様)とそれにまつわる諸行事」が自然と根付いていますね。あまりになじみすぎて、それらが季節イベント化して、宗教行事だという感覚もないくらいです

そんな神仏をごく身近に感じる機会の多い日本において、90年代半ばに起きた、地下鉄サリン事件というのは大変衝撃的でした

当時事件をリアルタイムに見聞きした人たちは、今もなお、強く記憶に残ってると思います

宗教やスピリチュアルが色眼鏡で見られ続けてしまっているのは、この事件の影響が長く尾を引いているのが原因の一つであるのは、確かだと思います

バービーは、事件の余韻が今よりももっと色濃く、宗教に対する社会の目が今よりさらに厳しいときに、東洋大学文学部インド哲学科仏教学専攻コースに入学しました

その学部を選んだ理由がまた興味深いんです

彼女は、家にあった、『チベット死者の書~仏典に秘められた死と転生~』(NHK出版)という一冊の本を読んだことで、この学部を志望したそうです

なかなかタフな感じの書籍ですね

そして本書の中で一番心惹かれたのは、分析心理学ユングがチベット密教に自身の仮説との関連性を見出していった点だ。そのとき私は、宗教が科学に追いつき追い越した瞬間を見てしまったかのような感覚に陥ったのだ。

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このとき、生活はたいてい不自由なく送れるのに問題だらけという現代人の抱える心の闇を照らすヒントがチベット密教にあるのではと直感してしまった。

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本の中で、心理学の大家であるユングが、心理学(欧米の体系化された学問)とは一見相反するポジションに位置するようにみえる、チベット密教(アジアの宗教)に関連性を見出すというシーンがあったのだそうです

そこに、バービーは驚きと共に感銘を受けたのですね!

私たちは科学万能主義の便利な現代社会に生きていますが、ここは決して良いことばかりではありません

人とのつながりの希薄さ、物こそ充足していても心の空虚さがぬぐい切れないなどの様々な闇の部分があることは否めません

日々関連した暗いニュースが頻繁に報道されます

そこに、宗教が介入することで、闇の部分をなくす、解決の糸口がつかめるのではないか?という直感を彼女は得たわけです

しかしながら、彼女が大学に入学した時代の空気的に、この学部に在籍しているということで、学外だけではなく学内でも奇異の目でみられてしまい、”スピリチュアルコンプレックス”を持ってしまったそうです…

こうして私はスピリチュアルコンプレックスをひそかに増幅させることとなる。

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スピリチュアルを「悪」と決めつけるのって、どうなの?

バービーは、人類が太古の昔から、占いや祈りなどで「目に見えない何か」に語り掛け、願いをかけ続けてきた歴史に思いを馳せます

その上で「スピリチュアルは悪と簡単に断定するのは、違うのではないか?」と問いかけます

長い歴史の中で、人々が求めていた「目に見えないものの力」。それを、無理にありえないものと断定する姿のほうに、違和感を覚える。何かの力を信じたいという気持ちは、時として人に平穏や力をもたらす。だから魅力があるのだろう。

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…思い出しました。以前、これまで経験したことのない大地震が私の住む地域を襲った時のことです

大揺れの中、とっさに私の口から出た言葉は「神様助けて!」だったことを…

普段は「神様」という存在を全く意識していませんが、非常時にぱっと口から出るということは、「目には見えないけど、非常時に助けてくれる(かもしれない)偉大な存在」として、私の潜在意識にしっかり存在していたという証です

しかし「スピリチュアル=新興宗教=犯罪」ではない。

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スピリチュアル=宗教=犯罪。ショッキングな事件で知った、関連ワードを安易に紐づけてしまいがちですが、別に宗教がらみの事件が起こったからと言って、宗教自体が悪ではないのです

ましてやその関連であるスピリチュアルも、例えそれにはまりこんだ、ごく一部の人が、自分にとっては不可解な言動をとったとしても。

だから簡単に悪だ!と決めつけてしまうのも、よく考えればおかしな話ですよね

自分のまわりには、目に見えないもの、わからないものだらけ

実は、私たちは「目に見えないもの」「よくわからないもの」にいつの間にか囲まれていて、それらに何も疑いを持つことなく毎日暮らしているんですよね

私たちは他人や先人が作り出したセオリーや理論の中で生きている。飛行機には乗るけど、なぜあんなに重たいものが空を飛べるのか理屈をいますぐ証明できない人がほとんどだろう。もちろん科学的に飛行機が飛べる証明ができる点では、スピリチュアルとは大きな違いがあるのだが、

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ここに挙げられている飛行機もそうですが、たとえばスマホやPCなど、当たり前に自分の身近にありながら、その仕組みをすべて知った上で使用している人はまずいないと思います

私たちは、そんな身近な道具だけにとどまらず、気の遠くなるような膨大な先人の努力や、その結果できたもの、巨大な知の集積の上で、詳しいことを特別に考えることなく、気軽に使って暮らしているわけです

自分自身で正しいとかおかしいとかの判断が完全につかず、メカニズムを知らずに平気で使っているものがたくさんあるのに、なぜそれを棚に上げて、ぱっと見不可解であるだけのスピリチュアルや宗教を「悪」と断定できるのでしょう?

彼女の心の叫びが聞こえてきます

そんな科学的根拠のあるものでも、他人が出したソースを自分自身では事実だと証明できないものであふれている。加えて、まだまだ科学で決着のつかないものもあるし、逆にスピリチュアルだと思われてきたものが科学で証明されてきたりもしている。

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「気象病」、という言葉を聞いたことがありますか?昔から、「雨が降るすこし前に、うちのおばあちゃんの膝が痛む」、なんてことを聞いたことがあると思います

この気象病も、長年メカニズムがわからない状態だったのだそうです

最近の研究では、自律神経の作用や、内耳で気圧の変化を感じることにより起こる現象ではないか?というところまでは科学的に解明されていますが、まだ完全に明らかにはできていないのだそうです

「うちのおばあちゃんの膝、雨を予言できてすごい」なんて軽く非科学的(スピリチュアル寄り)に考えられていたことに、やっと科学的研究が追い付いてきた、という事例であると思います

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みんな、「誰かが考えたもの」を取り入れて生きている

私たちは、自分で抽出したソースだけで生きてない。共通概念として社会的に認められたロジックと、自分が導き出した自分だけの信じるもの。出家しないかぎり、あふれかえる情報を疑うことと信じることのバランスをとらないと、上手く生きていけない世の中だ。

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他人のロジックを拝借して、何かを信じる心に支えられ生きる。そんな意味で言うと、科学も宗教も変わらないのではと思ってしまう。

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自分一人で生み出した思想信条だけで生きられる人はいません

私たちは、親や先生などの先人、友人、そして本やネットなどから雑多に知識を受け取り、それらを自分の経験や個性でミックスされたものを心において生きているわけです

例えば、ある人の考えに出会い、「この考え方はすごい!」、あるいは「この人はすごい!」と雷を打たれたように感銘を受け、心酔する経験は誰しもが持っていると思います

そんな経験と、スピリチュアルを支持したり、宗教を信仰し心の支えにすることって、結局同じことですよね?

人や思想に心酔するという心の動きは誰にでもあることです。でも、そこで大切なのは盲信しないこと。

常に客観的にみる目を忘れず、バランスを大事にしながら、、信じるに足りるものを探して見つけるのが大事だと主張しています

自分の感覚や直接体験から信じるものを取捨選択することは、倫理性を深めるためにも健やかなことだと思う。

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言葉では言い表すことのできない、他者では経験不可能な不思議体験や、おそれおののく気持ちや第六感を強引に無視するのは、人を刹那的で利己的な人生にしてしまうのではないかと心配になる

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自分の直感や体験によって、信じるものを決めるというのは、とても健やかな心の動きであること。

せっかくの素敵な心の動きを、いたずらに否定したり思いを殺してしまうのって、どうなんでしょう?人の幅を狭めてしまう行為なのではないでしょうか?

自分がよく知らないことを「悪」と断定してしまうもったいなさ

バービーの文章を読み、私が強く感じたのは、自分に理解のできないものや、わからないものをすぐに「悪」と断定したり、安易に切り捨ててしまうような姿勢は、なんだかもったいないことをしてるんじゃない?ということです

自分にはわからないもの、違ったものを「こわい」「よくわからない」と即ばっさり切り捨てるのではなく、

「(私はわからないけど)そういうのがあるんだね。」と、自分のバッファに一時保管しておける、少しの余裕がほしいですね

その時は意味が分からないけど、とりあえず自分の中に一時保管していたものが、後々思いがけないところで自分を助けてくれたりしますから…

二元論、対立構造、表層だけの切り取りに、もう疲れた。何を信じたって自由だ。誰も他人の信仰を馬鹿にできない。いつだって私は、定員一名のバビ教バビ神の信者だ。

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バービー節で最後が締まりました(笑)

一度悪目立ちしてしまった人物や思想や存在を、「完全悪」と決めつけ、みんなで一斉に叩く、そんな様子が巷には溢れすぎています。もう、そんなのを見たくないしやりたくないですよね…

バービーが伝えたかったこと

  • スピリチュアルでもなんでも、善とか悪とかの決めつけはやめて、いったんフラットな状態で自分の心に置いておきませんか?
  • 自分がいいと思ったもの、励まされて力をくれる存在をいいと思って何が悪いの?自信をもって信じましょうよ
  • ただし、周りが見えなくなるほど暴走しすぎるのは厳禁。バランスよく付き合いましょうね

バービーが熱く綴る文章からは、このようなことが伝わってきました

今年は特にいろいろなことがあって、誰もが心に余裕がなく、少しでも「?」というものはバッサリ切り捨てたり、嫌い!と排除してしまいがちでした

でも、そこを一呼吸おいて、少し自分の中に取り入れてみると、もしかして新たな気づきや指針が得られることもあるかもしれない。自分にこれまでになかった、新鮮な考え方との出会いがあるかもしれません。そう考えると、いたずらに、否定するって、もったいないですね!

・・・

彼女のこの文章、FRaU webでの人気連載コラムなんです。なんと、280万PV突破したのだそうです。みんなバービーに夢中ですね(断定)

こちらのweb連載は人気が高まるあまり、最近、書籍化されました。レビューを見ても大変好評です。バービーの深淵にもっともっと触れてみたい方、本をお手に取ってみてはいかがでしょうか?

以上が、バービーが綴る熱いコラムのご紹介と、文章から伝わってきた「自分が知らないことを、頭から否定するのって、損してるのかもよ?」というメッセージの記事でした

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