内診、いつまでたっても慣れないその診察スタイル…
私はここ10年ほど、年に数回、定期的に婦人科に通って内診を受けています。
しかし…いつまでたっても内診に慣れることはありません。
正直いつでも嫌です
この記事では、一体どうしたら、婦人科の内診を苦痛なく受けることができるのか?
私の長年にわたる内診経験から、様々な「内診の辛さを取る方法」を実践してみた結果と、
これまでの内診への数々の思い出(愚痴多めです)などを記していきたいと思います。
内診への苦痛から逃れたい!鬼検索をしました
内診の苦痛から逃れたい。私はその一心で、ネットで「内診 痛くない コツ」というワードをめちゃくちゃ検索してきました
必死の検索活動の結果、「内診を苦痛なく乗り切る方法」としてよく挙げられていたのは、下記の3つの方法(+余談1つ)です
- なるべく体の力を抜く
- 下腹部から意識をそらす
- 内診が上手な婦人科医を根性で探す
- (余談)婦人科医は、男性医師より女性医師のほうがいい?
実際に、これらの方法は本当に効果があったのか?というと…
結論としては、1と2は、効果があったときはあったのですが、だめなときはだめでした…
でも!
3番の「上手な婦人科医を根性で探す」。
これは手間がかかりますが、性格的に相性が良く、上手な医師と巡り合うことで、これまで感じていた大きな苦痛は、以前と比べ大幅に減りました!
ここからしばらく内診や私の臓器への愚痴がめちゃくちゃ続きますので、「内診が楽になる方法」の実際の体験レビューや内容をすぐに知りたい方は、この上の「目次」から、タップで飛ばしてお進みください…!
内診と苦痛製造装置と私
私は何年も前から、健康診断で子宮と卵巣にできものがいくつか存在していると指摘されています。
そのため婦人科の定期検診、つまり内診とは切っても切れない関係なのです。
少なくとも、一年に数回は婦人科に通っています
婦人科での主な検診のやり方…それは内診です。
あまり婦人科以外ではお目にかからない、あの独特な椅子に座って行うスタイルのあれです
しかし…この定期検診、何回やってもいつまでたっても嫌です。嫌過ぎる。どうにかしてほしい。
私はうつ病を患っている影響で痛みや苦痛への耐性が極度に低いせいか、いつも辛さを感じます
婦人科の検診が近づくとそわそわと落ち着きがなくなり、当日は起きた瞬間から顔面蒼白。
気休めに、心療内科医から処方された頓服を飲んで意識をぼんやりさせてから臨みます…
それほど嫌なんです!
そもそも子宮と卵巣と言うのは、子供が宿り、産み育てるための器官です。
私は残念ながら子宝に恵まれず、これからも子供を持つことはないため、はっきり言えば、子宮と卵巣はすでに私の人生には正直無用な存在です
その必要のない臓器の中になんかできものがいくつもあって、それが白も黒ともつかぬのグレーな状態だからといって、苦痛な内診を定期的に長年受け続けるって…理不尽すぎません?
私にとっての子宮卵巣とは、長年生理に苦しまされ、妊娠も叶わず…人生の大半、定期的に苦痛を強要する存在でしかありません。
私はこれまでいろんな苦労を味わわされてきた、この子宮卵巣という臓器を、ひそかに「罰ゲーム生成装置」と呼んでいます。
このように、自らの体内にある臓器を敵視し蔑称で呼ぶほどに、長年一方的に苦しみをうけてきました
検診の時期が訪れると、下腹部をにらみながら「お前らのせいでまたこんな目に…」…とつぶやきます
しかし、彼らは何か知らない謎のできものを何個も生やし、いつだって私の腹にしずかに鎮座してるのです…
内診とは…
婦人科の内診を経験されてきた女性の皆さんには、その検査方法はよくお分かりかと思います
両足をかける部分がついている、奇妙な椅子に下半身丸裸で座ると椅子は医師のいる方向へ動き、上半身は自動的に少しずつ横たえられ、足はどんどん開かれます。
そして、お尻の部分の椅子がぽこっと外され、おしりが宙に浮くような体勢に。
こんなに不安定すぎる体勢他にある?って感じの体勢で、内診が始まるんです
カーテンの向こうで一体なにをどうされているのかはわからない。
謎の器具を突っ込まれ、時には内臓がつねられるような内側からの痛みを感じ…
そんな、内科や外科ではほとんど見られないような珍妙なスタイルで、侵襲的苦痛てんこ盛りの検診をされるわけですよね
これ…診断方法は進化して変わることってないんですか???
私、もう20年近く受けてますが、全っ然スタイルかわってないですよ???
かの有名な乳房診断システム・マンモグラフィーが、今のように乳房を機械でつねらなくてもうつぶせでベッドに横たわるだけで診断ができる、と言う画期的な方法が編み出されたニュースを少し前に見ました
これは朗報だと思いますね。マンモグラフィーもなかなかの検査ですもんね。
ちなみに私は乳部にも経過観察案件を持っているため(身体中に経過観察案件という爆弾を抱える人間です)
定期的にマンモグラフィーもやっているため、セミプロフェッショナルレベルの受診者である、くらいには自負できると思います
マンモグラフィも独特の検査で痛みを伴うとはいえ、乳を機械で挟まれ、一瞬で終わります。
そして何より、あの内診ほどの多数の苦痛はありません。
私にとって、いつまでも苦痛を感じる検査不動のナンバーワンとは婦人科の内診です
いくら体に穴が開いていて、直接患部を見れるからといって、あの診断方法はいい加減進化して変わってもいいんじゃないかなって思うんですよね!
なんでいつまでも診察スタイルが進化しないの?(2回目)
この形態、子宮卵巣部を見る最高の方法で不動のものなんですか?もう令和ですよ?あのおかしな椅子に変な格好で乗って苦痛を伴う診断スタイルってもういい加減終わってくれないんですかね?
例えばお腹の上から何か機械を当てるとか、血液検査でわかるとか、新しいマンモグラフィーの仕組みみたいにうつぶせに横になればOKスタイルだといいのに…
そーゆー侵襲性のない苦痛のない検診方法が開発されることってないのですかね?
…長々とぐちを綴ってしまいましたがお待たせしました。
このように、私が定期的な婦人科通いを定められ、粛々と通い続けた間、
婦人科検診を苦痛なく受けるためには一体どんな方法があるか?
これをずっと探ってきたんですね。
ネットで検索したり、口コミを参考にしたり…それはそれはめちゃくちゃ検索し、内診での実践をかさねてきました
その結果得られた苦痛を軽減する方法は、さきほど記したこの3つの方法(プラスアルファ)だったんです
- なるべく体の力を抜く
- 下腹部から意識をそらす
- 内診が上手な婦人科医を根性で探す
- (余談)婦人科医は、男性医師より女性医師のほうがいい?
ひとつずつくわしくみてみましょう
なるべく体の力を抜く
検診を受ける前に、必死で「内診が楽に受けられる方法」を検索しまくった結果、まず第一に体の力を抜く、というのが結構ヒットするんです。
では、内診中に一体どうしたら体の力を抜くことができるのか?
これをまた深堀りしていくと、
- 口とか目とかとにかく顔の穴という穴を開く(目は閉じるより開いてた方がよいらしい)
- 手のひらを上の方に向ける
- 内診台に上がる直前、飲み物をサッと飲む
- お尻を下に落とすようなイメージで下半身をダラーっとする
ヒットした検索結果、これをすべて内診台の上で実践してみました。
その結果。力を入れないと楽に受けられる。確かにそうでした。
力が入っていないと、痛みや苦痛から逃れることができます!
しかし正直…受診時にいつでも力を抜けるモードに自分を持っていくというのは、とても難しいです
内診台の上にのせられただけでも緊張してるのに、あんな無理な体勢とらされてるときに、力、抜けますか?
ごくたまに、心身のコンディションが良い時や、頓服の安定剤がよく効いている時などは、自分でも驚くくらいに、うまく下半身に力を入れずに受診することができます。
いわゆるゾーンにはいる状態でしょうか。内診ゾーン。
そうなると、何をされても痛みはあまり感じずにいられるんです
ただ…内診台の上における力の抜き方。
これをいつでもコントロールするというのは、正直今の私には無理です
下腹部から意識をそらす
おそらく下腹部に意識を集中しちゃってるから痛みも何倍にも感じてしまうと思うんですよね。
その意識をそらすためにはどうしたらいいかというと、
- 上を見て、カーテンレールの数を数えることに集中する
- カーテンレールを数え終わったら天井の模様を数える
- 思い出の品やハンカチを持ち込み、それを見て思い出に思いを馳せたりハンカチをいじり倒す
とにかく気を散じる!下腹部から気をそらすのです!
これも内診台の上で実践を重ねています
内診が開始すると同時に、医師に聞こえないように小声で「1、2、3、4…」とカーテンレールの数を必死に数えます。
①で述べたように、目や口をカッと開きながらレールを数える様は、外から見るとそれは異様でしょう…しかし私も苦痛から逃れたくて必死なのです
数えることにひたすら意識を集中します
すべて数え終わってもまだ内診が終わらない場合は、しょうがないので一からまたカーテンレールの数を数えます。
その後もまだ続いていたら、今度は天井の模様の数を一から数えていくのです
意識を下腹部からそらすと言う意味においては①の「力を抜く」よりはやりやすい動作ですし、これは割と効き目はあると感じます。
内診の苦痛から逃れるには、内診が行われている下腹部から意識をそらす、というのは大切なことなのかもしれません
でも、これまた必ず効くわけではないのが辛いところ…
特にメンタルや体調が思わしくない時などは、どうしても内診中の下腹部の違和感に意識が行ってしまいますね…
他にも腕をつねったり、ハンカチや旅先で買ったキーホルダーなどの楽しい思い出の品を持参して眺めたり握りしめたり、旅の思い出で頭をいっぱいにしたりなどの気を逸らす作業をいくつか試してみましたが、「まあまあ効くけどその時による」という結果は変わりませんでした…
書いていて虚しさを感じ始めましたが、まだ終わっていません、よろしければお付き合いください!
内診が上手な婦人科医を根性で探す
苦痛から逃れる方法として、個人的にはこれは1番大きかったと思います。
苦痛なく検査をしてくれる技術があり、患者に寄り添ってくれる婦人科医師。
これが私の婦人科のかかりつけ医を探すうえで、最も優先したい条件でした
そもそもどの婦人科医がいいか?というのも人によって違うんですよね。
痛みとか苦痛を感じる度合いは人それぞれ、その他にも施設の充実度やアクセスの良さなど、医師を選ぶうえで何を優先順位上位にするか?というのは人によって違います。
私はうつ病や不安症を背負っていて、人よりも痛みや不安を感じやすいので、苦痛なく検査をしてくれる医師、というのが必須条件でした
恐らく私の住む地域の主な産婦人科はだいたい回ったかなというくらい、探し回りました
地域で一番力を持つと言われるベテラン産婦人科に少し通ったんですけどまぁそのベテラン医師の検査が痛い痛い!
検査のたびに内診台で叫びましたが、ベテランはいつも華麗に無視して粛々と検査を続けます。
私の下腹部の修練が足りないから痛いのかと思いしばらく我慢して通ったんですけれども、いつまでたっても痛み辛さがあり、検診後はいつも放心。
数日日常生活ができなくなるほどのショックを受け続けていました
しかもそこは産科が併設されていて、待合室で順番を待っていると、ときおり看護師さんから「これから出産がありますので、診察が止まります」と待合室にアナウンスがあるんですよ
ただでさえ混み合う待合室、長時間ストップする診察。
やがて遠くの部屋から新しい命の産声がホンギャーホンギャーと聞こえてくるわけなんですね。
新しい命が誕生する素晴らしい時が流れる分娩室、歓声が響く廊下の待合ベンチ。
一方で同じ建物にいながら、生命体でもない邪魔な肉塊の数々が子宮と卵巣に宿る自分との大いなるギャップを感じずにはいられませんでした。
私には、よそ様の出産を婦人科で長時間待つような気持ちの余裕も時間も残念ながら持ち合わせていなかったので、こちらのベテラン医師の元へ通うのは止めました
そして現在通っている婦人科は、主治医である心療内科医にたまたま教えてもらった婦人科なんです
婦人科選びに疲れ果てて、10年以上通っている心療内科医の診察の時にぐちったんですよ。
先生、もう私、これ以上婦人科選ぶのが辛い
だれか婦人科医知ってますか?
心療内科の先生は、「合うかどうかわからないけど、僕の友達の婦人科の先生が近所にいるから紹介するよ」と紹介してくれたのが、今の婦人科のかかりつけ位でした。
結果的に、その先生は内診のみならず、苦痛と痛みで有名な子宮体がん検査も、苦痛が少なくやってくれる先生でした。体がん検査なんてどうせどこでも辛いでしょ?と思い込んでいた私は驚きました
自分に合う婦人科医を探すには、足をつかってとにかくいろいろ通う。
そして藁をもつかむ勢いでいろんな人におすすめ婦人科を教えてもらう。こんな活動の果てに、ついにこれまでで一番苦痛の少ない内診をしてくれる医師に出会えました
(余談)婦人科医は、男性医師より女性医師のほうがいい?
「婦人科のような、デリケートな部分を見てもらうのには、女性医師が良い」と言う考えがあります
しかし私はそこはあまり重要視していません。
医師は医師としての技術と相性が大事であり、医師の性別は二の次だと考えています
これはもしかして、女性医師とあまり良い出会いの機会がなかったから、という悲しい経験からきた結果の考え方かもしれません
病院を探しまわっていたある時。
とある病院で女性医師に内診してもらった時に、力任せですごく痛かった上に、「なんでこんな見にくい子宮みなきゃいけないのよ!」とブーブー文句を言われ続けるというみじめな体験をしたんです。
これ以降、もう男性でも女性でもいい。
腕が良くて相性が合う医師だったら、もう性別は関係ないや、と思い至るようになりました
大都市圏住まいでたくさんの選択肢がある場合でしたら、医師の性別も限定できたのかと思いますが、残念ながら私の住む地域にはその方法をとることはできませんでした
まとめ
いかがでしたでしょうか。婦人科検診に対する個人的なぐちばかりとなってしまいましたが…
私の何年にもわたる内診経験から導き出された「内診から苦痛を取り除くコツ」は以上の通りとなりました。
100%苦痛を取ることは正直困難ではありますが、
- なるべく力を抜いて意識をそらすこと
- 自分の優先順位に合う医師を探すこと
というのがこれまで体得したベストアンサーです。
今後も経過観察は続くと思われますので、また新たな苦痛回避の技を体得できた時は、すぐに記事にしたいと思います。
すぐに記事にできるほど、内診の苦痛から逃れられる方法にいちはやく出会えることを願っています…
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