子供時代に「1人の人間として生きる大切な基礎・土台」を作らせてもらえないまま、社会に放り出される毒親育ち

毒親育ち

新社会人になるタイミングというのは、人が独立した一人の人間として生きる、新たな人生のスタート地点と言えますね

そんな人生の中でも大きな節目である場面で、

人は期待や不安や‥さまざまな思いを抱えながらも新生活に飛び出し、社会での仕事や人との関わりなどで、これまでになく広がりのある人生を展開していくわけです。

毒親育ちの私は、そんな、新たな人生の門出の直前の時期。

こんなふうに思っていました。

お願いだから、もう休ませてほしい‥

これ以上、動けない。動きたくない‥

毒親家庭でに生まれ育ち、やっとここまで生き延びてきたという感覚の私は、

新たなスタートのタイミングであっても、こんなネガティブで後ろ向きな思いしかなかったんです

毒親育ちというのは、社会に出るまでの期間、普通家庭で育った人とはまったく違った生き方を強いられます

そうすると、↑のような社会人という大切なスタート時点で、すでに疲れ果てた人間となってしまうんです

この記事では、普通家庭育ちと毒親育ち、それぞれが、生まれてから一人の独立した人間になるまでの、あまりに違いすぎるその過程を書いていきたいと思います

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普通家庭育ちの人の人生サイクル

人が社会人になるまでの人生のサイクルを

(※ここでは”毒親家庭に生まれなかった、普通家庭で生まれ育った人”のことを「人」と表現しています)

①幼年期②青年期③社会人、とざっくりと3つにわけ、

それぞれを木の成長にあてはめてみた図がこちらです

人は、

①幼年期、生まれた家庭で、幼年期には今後生きていくための大切な基礎や土台を作り、

②青年期、勉強や趣味や人間関係など‥様々な出会いを、幼年期に培った土台の上に、大切な経験やスキルとしてどんどん積み上げて‥

そして、満を持して③社会に飛び出し、一人の独立した人間としての人生を展開します

①で土台を作り、②でそこに様々な蓄積を続けてきた人というのは、

社会では、やがて自分のためだけではなく、自分以外の外部に対して良い作用、貢献ができる人となっているんです

人が生まれ育ち、自立するまで。

そして自立して以降の人生を順に見ていくと‥

  1. 豊かな土壌にしっかりとした根を張って、日々そこで成長を続ける
  2. やがてきれいな花が咲き、木には豊かな実りが生じる
  3. 花や実によって、自分だけではなく、人や社会に貢献することができる人となれる

こんなプラスのサイクルが発生するのですね

見ていてもとっても気持ちがいいです

毒親育ちの惨憺たる人生サイクル‥

一方で‥

毒親育ちはこんなきれいなプラスのサイクルが生じるような生き方をしたくても、逆立ちしてもできません。

なぜなら、毒親家庭に生まれてしまうと、人生のはじめ、人間の基礎となる大切な土台作りを、あろうことか親から妨害されるからです。

毒親家庭に生まれた時点で、普通家庭育ちのようなきれいなサイクルの人生を送ることは不可能、またはめちゃくちゃ困難なことなんです‥

ここで、惨憺たる①幼年期②青年期③社会人(毒親育ちVer.)を見てみましょう‥

毒親は、子を自立した一人の人間として育てることよりも、自分の便利道具として使ったり八つ当たりのサンドバッグとして利用することに価値を見出し、暴力や暴言で脅して子供を動かします

子の人生よりも、自分の我欲優先で子供を振り回します。

幼い毒親育ちはいつも毒親に怯え、毒親の指示に従って生きるしかない。

そんな悪魔のような親の元で、必死に命をつながなければならない毒親育ちは、普通家庭育ちの子達がごく普通にできていた「自分の基礎となる土台作り」になんて、とても集中できるわけなんかありません。

毒親による不安や怯えに囲まれた環境で生きる子供というのは、まるで曲芸飛行のように、場当たり的にその場その場を必死に乗り切るような生き方しかできません

土台がないまま②に放り出されると、土台をしっかり作ってきた人たちのように、学校生活や部活などの、その時々の自分の人生に集中して取り組むことが困難になってしまうんです

結果、そのグラグラな土台には、さまざまな経験を自分の糧として、うまく積み重ねることができません

毒親育ちというのは、このように人として大切な基礎や土台を得ることなく、なし崩し的に大人になってしまう、という状況なんです‥

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「もう疲れた、動きたくない‥」←社会人スタート地点の私

しかし時間は残酷にも流れ、容赦なく③、社会に出る時期となります。

私は‥自分が社会に出る直前のこの時、一体どんなことを思ったのかということを、今でもよく覚えているんです。

当時の私は、これから始まる新生活にワクワクという気持ちは微塵もありませんでした

もう疲れた、お願いだからやすませて‥

これから自分が毎日働き続けるなんて信じられない‥

嘘でしょ?

いっそすべて消えてなくなってしまえばいいのに

こんな思いでいっぱいでした

今はどうかわかりませんが、当時のブラック企業って、入社式の後、新入社員を施設に何日も缶詰にして、研修という名の洗脳教育を行いがちだったんですよね。

「私はこれからますます休む間も許されないんだ。」

「社会で働くという、これまでよりも、もっともっと疲労だらけの日々が待ってるんだ‥」と思うと辛くて苦しくて、私は一人で泣きながら、研修会に向けた荷造りをしていました

・・・

幼い頃からしっかりとした基礎・土台ができている普通家庭育ちと、毒親育ちというのは、人生の運びがこうも違うんです。

毒親育ちは、人として生きるための土台を作り損ね、うまく経験やスキルの蓄積がなされなかったために、新生活という大きな変化を自分の糧として受け止めるだけのキャパはありません

その上、長年にわたる、毒親からの攻撃をかわしながらなんとか生き延びてきた状態なので、新社会人という大切なスタートのタイミングの時点で、もう余分な力すら残っていないし、クタクタの状態なんです

まとめ

社会人になるまでの幼年期・青年期に、人として生きるための基礎や土台作り、そしてこれまでの蓄積が身につき、仕上がっている状態の普通家庭育ちの人にとっては、

社会人生活の始まりというのは、緊張もありながらも期待に胸ふくらませ、前向きな気持ちで軽快にスタートを切り、その後の長い社会人としての広がりのある人生を展開するスタート地点となります

しかし‥毒親育ちというのは、毒親によってその基礎や土台を作らせてもらえず、ろくな蓄積もできずに、ずっとグラグラなままに何とか生き延びてきた状態です

その上、毒親からのダメージを受け続けているのですから、スタート地点ですでに、グラグラな上に、くたくたな状態なんです‥

毒親育ちと、普通家庭で生まれ育ち、その後も軽快に自分の人生を展開する普通家庭育ちとの間には、本当に同じ人間と称していいのか!?というくらいの差や違いがあり、しかも残酷なことに、この、人としての蓄積やキャパや影響力などの差は、人生が進むにつれて、どんどんと広がっていくんです

コメント

  1. まいこ より:

    初めまして
    私も毒親育ちでとても苦しい思いをしています。心も体も疲れ切っていて生きているのがやっとです。普通の人との常識が違いすぎてて外でも身を潜めています。体力がないだけだと思ってたけど違うんですね。毎日よく泣きます。同じ思いをしている人がいるんですね。私は自分のことが分からずたくさんの本を読んで客観的に自分はどういう状態なのか確認してきました。そうしないと生きられませんでした。毒親っていっぱいいるんですね。なので私は若い頃に絶対に子供はいらないと作らないと決めました。親にもならないと決めました。
    自分が毒親にならないか怖かったからです。
    teakoさんのTwitterやブログのお陰でいまだに新しく気づくところが多いです。自分の気持ちが分からないのでそういうの読まないと気付かないんです。
    ありがとうございます。

    • ティーコ ティーコ より:

      まいこ さま
      ブログをお読みいただき、そしてコメントを寄せていただきありがとうございます!
      毒親育ちって、人生開始早々に毒親からボコボコにされながら生き延びなければならないのですもの、本当にいつでも疲れていますよね‥
      私もまいこさんのように、これまでたくさんの毒親体験談をネットや本で読み続けてきました。
      自分のもやもやを言葉にしてもらえると、スッと少し気持ちが軽くなるのですよね
      私の文章で、まいこさんのお気持ちの整理など、なにかお役に立てていれば本当にうれしいです!
      これからもブログやTwitterを続けたいと思っていますので、よかったら見てみてくださいね。

  2. まいこ より:

    ※追伸
    teakoさんのTwitterがあったので、少しだけでも私の気持ちをわかってくれる人がいるんじゃないかと思うと救われる気がして。teakoさんの気持ちが痛いほど伝わってきていつも涙出てきます。あー、一緒だ、この人って思ってます。すみません。
    つらいです。苦しいです。ここから抜け出せる時は死ぬまでにくるんでしょうか。

  3. やきいも より:

    『毒親は、子供が「毒の連鎖する一族」から抜け出し、幸せになることを許さない その1』でコメントさせていただいた、やきいも、と申します。

    私も社会に出てから(いや、社会に出る前からずっと)周りになじめず、でも、周りに溶け込んでいるふりをしながら、苦しい思いをしてきました。
    人との付き合い方がわからなかったんです。
    見よう見まねで周りと上手くコミュニケーションを取っている人の真似をしてみたり。

    その原因は自分自身にあるんだとずっと思ってきました。
    家族の中で厄介者扱いされるのも、劣等生のような扱いを受けるのも、ずっと自分のせいだと思っていました。
    でも、どうやらそうではなかったことがやっと理解し、認めることができるようになりました。

    家庭の中で人間関係をきちんと学べてこれた普通家庭育ちの人がうらやましいです。

    カウンセリングに行ったり、アダルトチルドレンの自助会に参加したりもしましたが自分に合わず、teakoさんのブログが一番しっくりきます。

    今年teakoさんのブログに出会えてよかったなと思っています。
    ありがとうございます。

    来年もブログ楽しみにしています。

    よいお年を!

    • ティーコ ティーコ より:

      やきいも さま
      再びのコメントうれしいです。ありがとうございます!
      「この生き辛さの原因は自分自身のせい」だと思い込んでいたという部分、私も全く同じでした
      しかしどんなにもがいても、努力の方向性をあれこれ変えてみても、一向に改善の兆しが見えず‥
      それが「どうやら生まれ育った環境や育てられた親の影響だった」ということにやっと気づいたのは、疲労が限界にきて、うつ病に倒れた後でした‥
      渦中にいるときって本当に哀しいくらいに気づくことができないのですよね

      過分なおほめの言葉をいただき恐縮しています。でも、このブログがお役に立てているということがうれしいです!
      今年も過去の出来事の吐き出しから、現在考えていることまでさまざまなことをブログに書いていきたいと思います。
      よかったら見てみてくださいね。

  4. こすもす より:

    白黒思考,人間関係構築の難しさ,teakoさまの毒親の置かれた境遇,どれをとっても私なのではないかと思ってしまう内容でした。

    わたし自身,成績優秀で,自慢できる子どもでなければいらない。

    そうでなければ迷惑。
    (インフルエンザだろうなという症状を訴えても,病院に連れていくのを渋られました。お前は女だから大学なんていく必要はないが,弟は男だからどんなに頭が悪くても行かせなくてはならない。お前に使う金なんかない,金食い虫。お前にかけてやってるお金返せ。お前が食べていいものなんてないんだよ。)

    友人の心を傷つけてしまい,もともと感じていた私自身の不適合の悩みからカウンセリングに通って1年経って,向き合わなくてはならないのは自身の生育歴,親のふるまい,与えられなかったものだと指摘を受け,どんなに頑張ってもこれからの私はふつうにはなれないのかなと辛さを感じていた時にこのブログに出会いました。

    恋人がいますが,互いに毒親育ちで依存傾向が強いのだと気づき,私自身まずどう毒親の影響から抜け出すかということにも直面しています。

    貧困家庭のため,ずっとアルバイトを掛け持ちしながら過ごしてきたのですが,これから社会人,ずっと休みなく,頑張ってふつうに擬態しなくてはならないのかと絶望しています。

    人生のなにもかもが苦しいです。
    この記事の人生サイクルの説明,とてもすとんと落ちてきてしまいました。

    それでも,生きていかなくてはならない。
    teakoさまの記事などをみながら,私自身が私の人生を毒親から取り戻せたらなぁと思い始めています。

    • ティーコ ティーコ より:

      こすもす さま
      ブログをお読みいただき、そしてコメントをありがとうございます!
      「どんなに頑張ってもこれからの私はふつうにはなれないのかなと辛さを感じていた‥」との部分、私もこれまで
      何をどうしても生き辛さが取れずにいた時が長かったので、お気持ちがわかります。
      まわりのみんなはごく普通に自分の人生に集中し、どんどん発展していっているのに、自分だけが苦しく前進ができず膠着した人生。
      その理由は‥灯台下暗しの例えのように、とても身近にあったものだったことに長年気づかない、いえ、命を守るために、
      必死で気づかないようにしていたように思います。
      私も毒親によって奪われたものや失ったものが多いです。それでも生きていかなければならないならば、少しでも自分の人生を
      取り戻したい‥と日々苦闘しています。お互いに、これからは、より自分らしい人生を築いていきたいものですね
      よかったらまた、読んでいただけましたらうれしいです。

  5. ゆの者 より:

    初めまして。
    毒親 正月 で検索してこのブログがヒットし、心のモヤモヤが綺麗に言語化され、勢いそのまま他記事も拝見しました。

    毒親から離れたら解決…、ではないんですよね。
    普通親の人たちが幼少期からフォローありでやってきた事を、この年になってからスタート、しかもたった1人でやっても、ニンゲンにはなれない。
    私も交流やら何やら出まくりました。そしてアイテムも精神力も体力も尽きました。

    「毒親育ちが安易に人と比較し~」の記事、バラバラ泣きました。
    私の人生そのままでした。
    端からみれば頭の悪い行動ですが、本人は必死なんですよね。もう、必死。
    本当に欲しいのは優越感なんかじゃないけど、それしかない。

    普通親育ちは、周りの手を借り階段を一段一段登っていく。
    毒親がいると目の前の階段に集中できない。
    誰も助けてくれない中、子供が自分を壊さないために、私が登れないのは理由があるきっと幸せの飛び級があるはず、と何の根拠もないのに思い込む。
    それが覚める頃は、段差がどうにもならなくなった時。

    同じ世代と空気を味わった者としてとても共感できました、頭の中が整理整頓されました。
    ありがとうございました。

    • ティーコ ティーコ より:

      ゆの者 さま
      このブログを見つけていただき、読んでいただけたことがとてもうれしいです。ありがとうございます!
      おっしゃる通りに、たまたま生まれ落ちた場所が毒親家庭だと、生まれた瞬間からたくさんのハンデや重荷を背負わされているような
      状態なのですよね。
      欠けた部分や奪われた部分を自力で補いながら(でも到底足りない)、自分の人生を進めていくこととなります。
      皆がパワーやスキルを充填してみなぎるタイミングに、毒親育ちはすでに疲弊で動けない状態‥しかもこのことって、まわりにろくに理解を得られることはありませんし、
      毒親育ちとして生きなければならないって本当に大変なことです
      欠けて奪われて疲れていて、それでも生きなければならない‥ため息がでてしまいますね。
      そんな、私のこれまで体験したことや考えたことを赤裸々に書いた数々の記事に共感を頂き、
      そして、このブログがゆの者さんのお役にたつことができたのでしたら、とてもうれしいことです!
      よかったらまた、見てみてくださいね。

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