その1 からの続きです
引き続き、AさんBさんという、毒母と同世代・同属性の女性を通じて私が感じた「毒親と普通親の違い」を一つずつ挙げていきたいと思います
夫婦仲が良い
(お互いが承認し合い、尊重し合い、互いに助け合えるパートナー関係である)
AさんとBさんに共通していてわが毒母になかった部分。
それは、旦那さんと仲の良い夫婦だった、というところです
私の毒父と比べると、それぞれの旦那さんは、優しく理解ある人に見えました。
(注意※私の毒父は、モラハラ・サイコパス・暴力男という揃いも揃ったクソ仕様だったため、奥さんや子供さんたちと和やかに暮らす旦那さん、というだけで、私の目にはものすごく素晴らしい人として映りすぎてしまっていた‥という哀しい可能性もあります)
奥さんが忙しい時には、旦那さんが自然とサポートする姿がありました
いつも(自分が勝手に決めた)時間通りに、自分の好みの食事が出ないだけで不機嫌になり暴れだすわが毒父とは違いすぎて、ねぇうちの父とこの旦那さんって、ほんとうに同じ人類なの‥?と疑いの目を向けてしまうほどでした
そしてどちらの旦那さんも、奥さんのやりたいことを理解して、応援していたんです
妻と夫、お互いがお互いを承認し合い、尊重し合える関係性を築けていることが、他人(私)の目からみてもとてもよくわかりました
ここも、わが毒親夫婦とは大違いでした。
彼らは私から見てもねぇあなたがたどうして結婚した?どうしてそんなに仲悪いのに一緒に暮らせるの?と不思議に思うクラスの超絶不仲だったからです
人生の大半を共に過ごすパートナーがどんな人か?というのは自分の人生に多大な影響を及ぼす、ということを、AさんBさんたちと、不仲で不満だらけの我が毒親夫婦を見比べて、嫌でも思い知ることとなりました。
また、AさんBさんお二人とも、自分のことを肯定してくれて、お互いをサポートしあえるようなすてきなパートナーをしっかりと選ぶことができる、冷静な目を持つ人たちだったのでしょうね。
これからの人生、自分はどんな人と共に過ごしたいのか?
この目の前の人は、それにふさわしい人か?
その時々の熱情に浮かされることなく、このことを冷静に考え、自分の生涯のパートナーを決めたのだと思います
ひるがえってうちの毒母。
父と結婚するときは、適齢期で結婚しときたい!という焦りと、どうやら父をステータスや見てくれで選んでしまったようでした。
なぜそんなことがわかるのか?というと、そのことを、私が子供の頃から、母から直接愚痴としてずーっと聞かされ続けてきたからです‥
母の元カレたちは、それはそれはすばらしい人たちばかりだったそうなんですよ‥
母はなぜか幼い私に、よく自分の元カレのすばらしさを自慢し続けていましたが、その話して、なにかいいことあるの?と当時の私の頭には「?」がたくさん浮かんでいたものでした
「じゃあ、その人と結婚したらよかったのに」と言えば「その人と結婚したら、あんたは生まれてなかったのよ」とまた得意面です。
つまり、元カレ自慢&お前を産んでやったんだマウントという不毛な話を、幼子に定期的にぶつけなければやっていけないくらいの惨めな結婚生活だった、ということです‥悲しいですね
一方で、父はどうして結婚を決めたのか?というと、モラハラ男にありがちな性質である、外面だけは良い、世間体をめちゃくちゃ気にする人間だったので、恐らく、
おっし!
俺仕事もうまくやれてるし!
適齢期である20代(と当時世間では言われてた)のうちに、
妻と子も手に入れとくか!
こんな感じで結婚を決めたことは容易に想像できます‥
そしてその通りに家庭をタイミングよく運よく手に入れた父は、自分の考え方やその人生に、ますます自信を深めていたように思います。
なぜそれがわかるか?というと、父は、独身の人や子供がいない人に出会った時、よく
「もう30近いだろ!そろそろ結婚した方がいいんじゃないか?」
「子供はいいぞ!」
という言葉をナチュラルに吐いていたからです
その様子を、私はをそばでずっと聞いていました‥
また彼は他人にだけではなく、私にも容赦なく子供の催促をしてきやがりました‥
私が子供ができずに苦しんでいるとき、人類のの中で最も子供をうめ!という言葉を私に吐きかけてきたのは間違いなくこの父とそして、母でした
人間っていくつになっても変わらないんだなぁ‥昔と同じこと言ってやがる‥
と嫌悪を深めながらその姿を見て思ったものです
父にとっての子供や家庭とは。きっと、ゲームでいうところの
俺、レベル20台になったことだし、
あのレベルの剣と盾くらい持っときたいよな!
これくらいのアイテム収集感覚で、たまたま目の前にいた女性(毒母)と結婚したとしか思えないんですよね‥
それほどに、妻や子への情愛とかそういったものを、毒父からは感じたことがありませんでした
自分の気持ちや相手がどんな人なのか?ということよりも何よりも、「家族を持たなきゃ」「子供は2人以上欲しい」
家族や子供を持つことが目的化してしまっている、世間体を気にした人間同士の結婚。
それによって、毒親を、毒家庭を爆誕させてしまいました。
今よりもずっと、結婚や出産を強要するような時代の空気があったとはいえ、自分の意志よりも、外からどう見られているか?みんなやっているから俺も私もやらなければ、と、周りの目を気にしてなし崩し的に結婚相手を決めてしまった毒親夫婦。
なぜかというと、自分のために、家庭を、子供を手に入れたいから。
もしも結婚をしたい、パートナーと生活を共にしたい、と考えたとき‥
共に暮らす年月はとても長いです。
そんな長い年月を、パートナーと共に、ずっと幸せに暮らしたいのならば、
- 自分は本当に結婚をしたり、パートナーと共に生活したいのか?を自問する
(世間体のためや、逃避の手段として使おうとするなどのはき違えは起きていない?) - 相手はどんな人か?をしっかり見定める
(生き方、考え方、相手はパートナーに何を求める人?など) - 相手とは、お互いのことを尊重し、お互いを気持ちよく助け合うことができる関係性を築ける?
すくなくともこれらの自問を繰り返し、慎重に相手を見定めないと、我が毒親夫婦のように、不平不満だらけの不幸な結婚生活が長く続くのだ、ということがわかりました
そしてパートナーへの不満だらけの生活が続くことの恐ろしいところは、自分だけを不幸にするのではない、というところです
やがて生まれてくる子供が一番の犠牲になってしまいます
不平不満がたまった毒親は、子供に八つ当たりや過度の依存などをしがちです
子供は家庭から逃げられません。少なくとも生まれてから十数年は‥
不幸なパートナー関係は、生まれた子供を病ませたり疲れさせたり深く傷つけ続ける、という二次被害を起こします
世間体やステータスなどを最優先し、深く相手を知ろうとせずに結婚を急いだりすると、大きな不満がたまり続け、そのストレスは子にぶつけられる‥
誰一人幸せな人がいない、地獄の毒家庭が出来上がります
その3に続きます
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