毒親と普通の親。比べて感じた違いとは?その1

毒親育ち

子供を歪ませたり病ませる毒親と、家庭内で子供たちとよい関係を築き、やがて子供を自立した人間に育て上げることのできる普通の親

「親」、「家庭」、と一口で言っても、毒親と普通親が築く家庭には、それこそ天国と地獄ぐらいの差があるということは、毒親育ちはその生まれ育った地獄家庭での体験から身に沁みています

では、実際に普通親と毒親を比べると、その生き方や考え方には、一体どんな違いがあるのでしょうか?

私はかつて、”普通の親・普通のお母さん”、つまり我が毒親世代の女性二人と交流を持つ機会がありました

そこで、普通のお母さんやその家庭には、毒母や、毒母が作る毒家庭とは、たくさんの違いがあることに気づいたんです

普通家庭を築いた普通親のお二人との交流の中で、私が「うちとは違うな‥」と思った毒親と普通親の違いの数々を、この記事にまとめていきたいとおもいます

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ここでの「普通の親」はどんな親を指すの?

まずは、この記事では、「普通の親」とはどんな人を指すか?ということを定めてみたいと思います

以前書いた「親ガチャ」についてのブログがあるのですが、そのなかで作った図に書いたように、「子供が心身が健康な状態で、自立した一人の人間として成長している。その家庭で子供を産み育てた親」、を、ここでは普通の親と定義したいと思います

事実、これからご紹介する”普通親”だったお二人の、それぞれの家庭で育ったお子さんたちは、そろって体もメンタルも健康、自分の人生を前向きに前進しつづける人として、立派な成長を遂げられています

立派に成長した彼ら/彼女たち、そしてご家族全体が発光して見えて、私はまぶしくて直視ができません‥

一族でのタテの毒連鎖

以前、なぜわが毒両親は毒親になってしまったのか?

毒親育ちの子供視点から、このことを考察した記事を書きました

毒父、毒母に共通するのは、彼らが生まれ育った家庭環境がそもそも毒まみれだった、ということ。

そして、彼らはそこから脱出することなく、毒に漬かり続けてしまった、ということもまた共通しています。

毒親の親は毒親でした。

そこでわが毒父と毒母は、それぞれが「この家は、この親はおかしい」という疑問を持てず、おかしさに自力で気づくことが出来なかった。

毒父などは、気づくこともできないまま、命が尽きてしまった。

自分の家の、親へのおかしさを感じるどころか、必死で毒祖父母を崇め、盲従してくっつき続けて愛を乞い続ける姿勢を変えることがなかった毒親たちは、自分達が作った家庭でも子供に毒を注ぎ、まき散らし続けることに少しも疑問を持つことがなかった

こうして毒祖父母ー毒親ー毒親育ち(私)という、毒の、いわゆる世代間連鎖、タテの連鎖が起こってしまいました

このように、以前毒のタテの連鎖の話をブログ記事にしたのですが、この記事では、毒人間となってしまったわが母と、同世代・同性・子を持つ母親という点で同属性であった人たちとのヨコの比較、ということになるでしょうか。

ヨコの人との比較、という別の視点をもって浮き彫りとなる毒親の生き方や言動を見ても、あらためて毒親のおかしさや、毒親が作った家庭に起こるいびつさ、育った子供の大きな違いがわかってきます

普通家庭を築いたAさんとBさんについて

まずは、比較対象とさせてもらう、普通親ことAさんとBさんのことをご紹介したいと思います

Aさん

Aさんは実家の近所に住む、毒母と同世代の女性でした。

子供は私と同世代、2人のお子さんと旦那さんと暮らしていました。

Aさんは仕事や家事のほかに、地域のボランティア活動を熱心に行っていました。

私が大学時代、Aさんのお子さんのうちの1人の家庭教師をしたご縁から、Aさんからは食卓に招いてもらって夕食をご一緒したり、仲良くさせてもらった時期が数年ほどあったため、Aさんとそのご家族のことをよく知ることができたんです

暖かくて、そして親子や夫婦、互いに無理のない距離感でいる自然なご家族の雰囲気に、当時の私は憧れたものでした

Bさん

Bさんは母の知人女性です。

独身時代から仕事に励み、結婚後も、お子さんに恵まれた後も仕事を継続されていました。

昔、母と共に遊びに行かせてもらったお家で印象に残ったのは、リビングの横に、ご夫婦それぞれの勉強机と本棚があったことです

ご夫婦で平日は仕事、休日は勉強に励んでおられました。

Bさんのお子さんはご両親のそんな背中をずっと見て育ったからでしょう、一流の大学に入学し、今も都会の中心でバリバリと働かれています。

Bさんは母を訪ねて我が家に遊びに来た時などに、私のことをなぜか気にかけてくれていて、時々本を貸してくれたり、娘さんのおさがりの服を譲ってくれたりしました。

(私はいつもみすぼらしい格好をしていたので、きっと見るに見かねたのでしょう‥)

普通親は、わが毒親とどんなところが違ったのか?

それでは、AさんBさんという普通親と接する中で、わが毒親とはここが違うな‥と私が感じた点を挙げていきたいと思います

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子供が心身健康で、立派に育っている

AさんBさんはともに毒母と同世代。

子供も同じくらいの年齢で一見すると同じ。でも大きく違うんです。

何が違うかというと、まずは育った子供の状態です

AさんBさんのお子さんたちは、子供の頃から今に至るまで、みんなが心身共に健康で元気。

自分の興味のある分野や勉強などの、その時々にがんばるべきことに集中していました

そして自立の時期には、仕事に就いたり家庭を持ち、それぞれが立派に独り立ちしています。

一方で、わが毒親が生み出した子供(計2人)の様子とは‥

  • 重度のうつ病で人と関わることが難しく、仕事をすることすら不可能となった無職(
  • 老親から金をせびって生き続ける、甘ったれた溺愛子(妹)

このような大変に残念な仕上がりとなっています

現在、老いた母は妹を相変わらず溺愛し、妹はそれにのっかりつづけています

そして老母はそれに飽き足らず、疎遠にし続けている私には承認(あたしを構え!遊びに来い!私の都合の良いときに長電話の相手をしろ!)や、旅行や金品をよこせと必死にアピールするなど、相変わらずとても残念で気持ち悪い親子の関係性を求めています。

我が毒母は、ああいう距離感でしか、子と接することができないのでしょう…。

また、わが家族それぞれが逆境に瀕しているとき、互いに無関心で、助け合い思いあうという姿勢はゼロでした

親も子を助けようとせず、子も親に心よせる気にもならない

このように、毒親が家庭を運営した結果、互いに心も通わずろくな人間も育たないという、残念家庭となったのです

わが残念家庭と違って、健康な心身で自立を果たした子供たちを育て上げたAさんBさんのご家庭では、昔からそうであったように、自立した今でも親子がいつも互いに思いあって、しかもほどよい距離感での親子関係が続いていることが容易に想像できます。

違いすぎる

先ほども言いましたが、同じ家庭と言っても、天国と地獄ほどに違うんです‥

そのほかにも、AさんBさんという普通親と、我が毒母の違いをしみじみと感じたことがいくつもあります。

それを一覧にしたのがこちらです↓

  • 自分が没頭できる趣味や仕事を持っている
  • 夫婦仲が良い(お互いが承認し合い、尊重し合い、互いに助け合えるパートナー関係である)
  • 子供の個性を馬鹿にせず尊重し、好きなことを伸ばす
  • 子供におかしな寄りかかり方をしない

ひとつずつくわしく見ていきたいと思います

子供以外に、自分が没頭できる趣味や仕事を持っている

Aさんは地域のボランティア活動に励まれていて、日々忙しく活動していました。

Bさんは仕事や勉強で忙しい日々を過ごしていました。

彼女たちに共通するのは、家庭や子供以外に没頭できる何かを持っていることでした。

自分の好きなことや生きがいを持っていると、我が毒親のように、無趣味で特に興味をもつこともなく、その持て余す時間とエネルギーで子供にねっとり絡みついて、子供をぐっしゃぐちゃにいじり倒すような暇なんて、おそらくゼロなんですよね

そういえば‥わが毒母は子供だけではなく、不仲の夫も(超絶な不仲なのに)自分の元にしばりつけることに、多大なエネルギーを注いでいました

毒父が携帯電話を持ち始めたころ、毒母は鬼のように携帯をチェックしては浮気を疑い、そのたびに地獄のような夫婦ゲンカしてたなぁ‥

自分のやりたいこと、興味のあることを持ち、子供や家庭だけではなく他にも目を向けるものがある。

そんなAさんBさんは、子や夫を自分の元にしばりつけ監視する、という発想すら全くなさそうでした。

うちの毒母は外から見ると、いつも子供のことを第一に考える子供思いの母、のように見えますが、その実は子を、家族を自分の元にしばりつけて逃げないようにねっとりと絡みつくことにめちゃくちゃ力を注いでいたんですよね…

子供は私のすべて!子供しかみえない!

あたしの元を離れちゃだめよ!

それに、子供は幼い頃、母である自分の姿を必死に追い求めるものだから、毒親はそれをみて恐らく勘違いしてしまうのですよね。「子供はいつでも私を求めている。私の思い通りになるのだ」と‥

どうしてこんな行動に走るのかというと、

毒親自身も毒家庭で育ってきた由来の不安感が心の中で暴れ続けていることによって、「子供を自分のそばにずっとしばりつけたい」という気持ちが強くなってしまうのでしょう。

毒親は、子の自立より、自分の感情を満たすことが第一。子が自分のそばにい続けることを優先・強要するんです

このような毒親の元で育つ子供は、毒親に自立をはじめとした、外に興味を持つことを否定され、まるで常に監視され、全身を縛られたようなものすごい窮屈な中で生きなければなりません。

子供にとっては迷惑でしかありません。

親は、子供以外になにか心身を没頭させることのできる趣味や楽しみを持つというのは、子供が成長する上での精神衛生上、とても大事なことなのだな…と毒母にさんざん絡みつかれ監視され続け、ぐったりと疲弊した毒親育ちとしてはしみじみと思います

その2に続きます

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