親は子供を産んだ大人として、そして一番身近な人間の先輩として、わが子を守り、導き、育てる役割、いえ、責務があります
でも、毒親には、そんな役割を果たさなければ、なんていう気持ちはありません。あったとしても、優先順位は低いんです‥
毒親が、子供よりも何よりも優先するのは、いつでも自分の欲を満たすことなんです‥
自分の子供を導くどころか、子供が幼い頃から、自分の心身の世話役や、愚痴のゴミ箱として平気で利用します
それだけではなく、「いったいどっちが親なんだ‥?」というレベルで子供によりかかったり、子供からエネルギーや手柄・・いろんなものを吸い取ります
「親子逆転」という言葉がありますが、まさにその状態です。
まるで親の親代わりのような役割、いえ、何ならそれ以上の役割を、自分の子供に平気で押し付けるんです
こんな親のもとに生まれてしまった子供=毒親育ちはたまったものではありません
親から守り支えられるどころか、逆にいつも親に心を砕き、気を遣い、心や体を動かさなければならない‥というふうに、親に対してたくさんのエネルギーを奪われ続ける状態が続きます
毒親育ちは、そのおかげで子供の頃からすでにクタクタに疲れています…
この記事では
- 毒親は子供をどのように利用し振り回し、疲れさせるのか?
- 子供の私はなぜ、必死に毒親をかばったのか?その理由
- 必死に自分のために動く子供に”ただ乗り”して、いい思いをする毒親
こんなことを書いていきたいと思います
子供は親が大好き。その純粋な心を毒親は食い物にする
子供は親が大好きです。
大好きな親には、いつも笑っていてほしいですし、誰よりも幸せになってほしいんですよね
だから、たとえどんなにおかしな親でも、子供は親を必死でかばい、親が要求する世話やケアを必死に行います。
哀しいくらいに健気ですね‥
もしかして、「親の愛」よりも、「親を思う子の愛」の方が無償で純粋で無限大なのではないかな‥?と、私はつい思ってしまいます
本来なら元気いっぱいな子供も、不運にも毒親家庭に生まれ落ちてしまうと、毒家庭ではその元気を、毒親の機嫌取りや世話で、強制的に大量に使わなければならなくなります
その状況に長くいれば、当たり前にくたびれてしまいます。
毒親のせいで、幼い時点でくたくたに疲れ果てる‥
人生は始まったばかりで、これから自分の人生を作らなければならないというのに。
毒親育ちは人生開始早々から、自分の人生を作り上げる元気を、毒親にガリガリと削られてしまっている状態なんです
毒親育ちの疲労について、過去に書いた記事はこちらです
本来なら自分のために使うべきエネルギーを、このように、毒親にいろんなやり方でむりやり振り回されるために、エネルギーは枯れ、疲れ果てる毒親育ち‥
子供の時点ですでにくたくたに疲れた毒親育ちは、目の前にひろがる「これから自分で開拓しなければならない、自分の人生」を前にして途方にくれます。
私もう、この長く続く道を歩いていける自信がないよ
疲れたよ‥休みたい。
誰にも邪魔されないところで、一人でゆっくりしたい‥
…私はこのように、心は永遠の17歳★(おぞましい‥)を自称する毒母に、長年いろんな方向から振り回されていたためか、子供の頃からすでに自分はシニアか?というくらいに、体だけでなく心までもがくたくたに疲れ果てていました。
いえ、実際のシニア世代はとても元気な方が多いので、もはやシニア以下。
疲れすぎて、近いうちに倒れて息絶えるのではないか、という状態でした‥
毒親は子供をどのように利用し振り回し、疲れさせるのか?
毒親はいったいどういった方法で子に寄りかかり、甘え、子のエネルギーを奪っていくのでしょうか?
私が毒親から実際に遭った被害を書いていきたいと思います。
外で変な行動をする親を必死でかばう
わが毒母は、昔から言動がいろいろおかしかったんです。
旅行に行けば子供をさしおいて一人ではしゃぎまわったり、買い物先で興奮して、行列の中でまわりのひとにいらないことを話しかけて怒らせたり…
一緒にいて恥ずかしい行動をナチュラルに取る人でした
もしかしたら、現在なら、母はなにか診断名のつく状態だったのかもしれませんが、当時はそのような診察や診断はなかったため、母はどこにでもいる一女性として生活していました
わが毒母を目撃したり、直接接触があったクラスメイト、特に男の子はズバッと「お前の母ちゃんっておかしいよな」と私に言いました
クラスの男子が「お前の母ちゃんおかしいよな」と指摘した一例は‥→
実家の近所のお花屋さんの苗字と、私のクラスメイト男子の苗字がたまたま同じだったんですね。
毒母はそれだけで、「娘のクラスの男子=花屋の子」となんの根拠もなしに思い込むんですよ‥
おかしいでしょう?
毒母はそれだけではおさまらず、なんとそのことを直接●●君に言って、●●君が「うん」というまで引き下がらないんです‥ね、おかしいでしょう‥
あなた!●●君!
●●花屋さんの息子でしょ?
そうよね!
道端で偶然会った●●君にこう迫り、「違います」としか言わない●●君に対して、いつまでもこの尋問を続けたそうなんです‥
このことを母から聞いたときには倒れそうになりました
お母さん、違うんだよ・・
苗字が同じだからと言って、そこの子だとは限らないんだよ
わかって‥
お願いだから、これからはそういうことしないで‥
私は卒倒しそうになるのを耐えながら母にこう伝えたのですが、毒母はちゃんと聞いてたんだか何だか全然わかりません‥
わが毒母の攻撃に遭った●●君は翌日、学校に登校してきた私に、
「お前の母ちゃん、俺が花屋の息子だって大声で言ってたんだけど?」
「ちげーし!お前の母ちゃんおかしい!」と言います。
●●君の友達も集まってきて、面白がって一緒になってはやしたて始めます。
「ティーコの母ちゃんおかしい!変!!」
私は「私のお母さんのことを悪く言うな!」と大声で言い返し、必死に毒母をかばいました。
今考えると、毒母は一点の曇りなくおかしいので、「お前の母ちゃんおかしい」というクラスメイトの方が正しいんです。
でも、当時の私は、母を少しでも悪く言われると、全身がカーっと熱くなり、ものすごく傷つき、いつもとっさに反撃していたんです
「私は母のことをかばわなければならない!」という使命感を抱いていたんです
ときに殴り合いのけんかや仲違いに発展したりしました‥
子供の頃の私はこのように、本当はおかしいのは毒母だったのに、そのおかしな毒母を必死でかばうために、周りの人たちといらないケンカをしたり、いらないエネルギーを消耗しまくっていたわけです
子供の私はどうして必死に毒親をかばったのか?その理由
- なぜ当時の私は、おかしい母を必死でかばったのか?
- なぜ母の悪口を言われると、自分が悪口を言われるよりもずっと傷ついていたのか?
というと‥
私が子供の頃には、毒親と私の間には、すでに親子の逆転が起きていたんだと思います。
うちのお母さんはなんだかいつもへんな動きをするし、変なことを言う人だな‥
こんな危ういお母さんを、私が守って、かばってあげなきゃならないんだ
そんな気づきと義務感が、ごく幼い私の心の中にすでに生まれていたんです
まさに親子逆転ですね‥
うちの親は、自分のことを導いてもらえる、頼ることのできる存在ではない。
その逆。
子供である私が支えたりカバーしなければならない危うい存在なんだ‥と、幼い私は気づいてしまい、必死になっておかしい親を支え、かばいつづけてきたんですよね
必死に毒親をカバーする子供に”ただ乗り”して、楽していい思いをする毒親
毒母は、子供が自分のことを助けよう、カバーしようと必死になっている姿を見て、「もっとしっかりしなきゃ」とかいう自省なんてしません。
母のために必死に苦闘する私にただで乗っかり、ますます増長しました
例えば、毒母は周りの人によく、
あたしいつもぼんやりふわふわしてるからぁー、
この子よりも、あたしが子供みたいなの!
この子、あたしがいつもぼんやりしてるから、なんでも一人でやっちゃうの!
親の手がぜーんぜんかからないのよ!
こうヘラヘラしながら言っていました
お気づきですか?
この、毒親が好んで使ったフレーズには、毒親にとっての自慢(だけど一般の人が目にすると、きっと異様に映ったであったであろう事柄)が何重にも含まれているんですよ‥
- 何歳になってもぼんやりふわふわ生きるかわいいアタシ自慢
- 親がなんにもやらなくてもしっかりしている子供がいる自慢
- そんな子を育てているアタシって実はすごい自慢
です‥
おぞましいですね‥
奴が何もせずとも、子供の私が奴の意を汲んでこまねずみのように動き回るのですから、奴は「楽でいいポジション」にどっかりといすわり、楽してうまい汁を吸い続けるわけです
自分がなにも苦労せずとも、楽していい母・すごい人を演じられるなんて、それはそれは居心地がよかったのでしょうね。
すべて子の犠牲でなりたった砂上の楼閣なんですけれどね。
この、毒親が子に察することを強要し、そして子を動かせて自動的に得られるうまみというのはあまりに美味しくて離れられない、まるで、依存性の強い魅力的な薬のようなものだったのでしょう。
そのため、私が大人になって毒親からの疎遠を決行したとき、毒母はまるで発狂したように暴れ狂い、おかしな行動を次々に取ったのだと思います。
その顛末を記した記事は↓です。長いです‥
あの暴れ狂いは決して、親の愛からくるものではなかった。
あんたが昔のあんたに戻らなければ、
あたしたちは今までのように楽していい思いできないじゃないか!
一刻も早く元のあんたにもどって、
これまでのように、あたしたちのいいなりに動きなさい!
私の目には、奴らの行動とは、このような心の動きによる暴れ狂いとしか映りませんでした。
長くなってしまったので、その2に続きます
その2では
- 子供に自分の武勇伝や愚痴や悪口を聞かせ続け、称賛や肯定を強要する毒親
- 毒親のケアや肯定・愚痴のゴミ箱‥親の世話をさせられつづけた私はどんな子供になったか
こんなことを書いていきたいと思います
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